『007』悪役クリストフ・ヴァルツがチャーミングに新作撮影を振り返る!映像
人気シリーズ最新作『007 スペクター』で悪の組織スペクターの首領、オーベル・ハウザー役を務めた俳優クリストフ・ヴァルツが、本作を引き受けた理由から撮影現場の雰囲気などについて語るインタビュー映像が公開された。
この度公開された映像で、クリストフはジェームズ・ボンドについて「西欧文化の中でも傑出した存在だ」と切り出し、その魅力は「何か見えざる力が働いて、作り上げられていったのだと思う」と分析してみせる。
『イングロリアス・バスターズ』でオスカーに輝いて以降、ハリウッド作品にひっぱりだこのクリストフ。多くの有名スターたちもボンド作品への出演を希望しているというような中で、本作の出演を決めた理由は、「出演できること自体が魅力的だった。つまり……007は社会現象だから、そこに大いに魅かれた」と明かす。しかし、ほかの大作とは一線を引いているようで、「大作なら何でもいいわけではない」とちゃめっ気たっぷりな表情で強調。
とりわけ興味深いのは、昨今の映画製作の話。企業の倫理に振り回され、予算の規模が映画の質まで決めてしまうことは、よくあることだと吐露。しかし本作は、長年シリーズの製作を担当してきたプロデューサーたちが、かつての映画作りのように製作チームを仕切っていたようで、「本作の製作陣は人間味にあふれている」と満面の笑み。続けて、撮影現場についても「家族的な雰囲気でそれぞれが責任を果たしている。だからわたし自身も自分の役割に専念することができた」としみじみ。多くのファンを魅了してきた本シリーズは、出演者を含め、家族のようなスタッフたちの団結があってこそ作り上げられるのだと思い起こさせてくれるクリストフのインタビューとなっている。(編集部・石神恵美子)
映画『007 スペクター』は全国公開中