ポニョ、狼の素になる
『モンスターズ・インク』『トイ・ストーリー』などのアニメーター、ダグ・スウィートランドが監督を務めた映画『コウノトリ大作戦!』に登場する狼たちは、宮崎駿監督の『崖の上のポニョ』をモデルに作られたという。本作をプロデュースし、『ポニョ』の英語吹き替版の監督も務めたブラッド・ルイスが明かした。
『コウノトリ大作戦!』に登場する狼たちは、コウノトリによって親の下に届けられる前の赤ちゃんを食べてしまおうともくろむも、赤ちゃんのかわいらしさに魅入られてしまい、別の意味で自分たちのものにするべくコウノトリたちを追い詰める……という役柄。その過程で潜水艦やボートを“組体操”で再現していくというシーンがあるのだが、そこに『ポニョ』へのオマージュをささげているのだとか。
ブラッドは「本作に登場する“狼”は、『崖の上のポニョ』の奇抜なキャラクターにインスパイアされている。彼らはいろんな違う形になるんだ」とコメント。キャラクターが姿を変える『ポニョ』の設定に影響を受けた演出があることを素直に認めている。また劇中映像では、ノリツッコミのようなギャグを繰り広げている狼たち。まだまだ日本から影響を受けているシーンが隠されているのかもしれない。(編集部・井本早紀)
映画『コウノトリ大作戦!』は11月3日より全国公開