『地獄の黙示録』ゲーム化がスタート!「ウィッチャー」などのクリエイターが参加
巨匠フランシス・フォード・コッポラ監督が1979年に発表した戦争映画の傑作『地獄の黙示録』ゲーム化企画が進行中であるとDeadlineが報じた。製作資金の一部にあてるため、クラウドファンディングサービス「キックスターター」で支援を募っている。
本作はジョセフ・コンラッドの小説が原作の戦争ドラマ。ベトナム戦争後期、カンボジア奥地に自身の王国を築いた元特殊部隊隊長カーツ大佐(マーロン・ブランド)の暗殺を命じられたウィラード大尉(マーティン・シーン)と部下たちが直面する戦争の狂気を描く。
コッポラの製作スタジオ、アメリカン・ゾエトロープによると、ゲームは映画のトーンやテーマ、キャラクターといった要素を生かしたサイコロジカルホラーといった趣の作品となり、プレイヤーは映画の主人公ウィラード大尉を操作して、彼が直面する言葉にできないような恐怖の旅を体験。ベトナム版「コール オブ デューティ」のようなゲームにはならないといい、個々の状況への対応によって物語が進展する、分岐要素なども含まれるという。
製作にあたってコッポラは「約40年前、私は長年にわたって観客に影響を与えることができるような、個人的な芸術作品を手掛けました。そして今日、ゲームバージョンの『地獄の黙示録』を作りたいという、向こう見ずな人々の環に加わりました」と宣言。「わたしはビデオゲームが物語を満足に伝えうる手法として成長していくさまを見てきました。そして今、新たなプラットフォームと新たな世代に向けて『地獄の黙示録』が広がっていくことに興奮を覚えています」と語っている。
「ギアーズ・オブ・ウォー」や「バトルフィールド」シリーズのライターを務めたロブ・オートンや「フォールアウト:ニューベガス」「ウィッチャー」のプロデューサーを務めたローレンス・リバティーなど、名作に携わったクリエイターが参加。キックスターターの目標額は90万ドル(約1億350万円)で、残り29日の時点で4万3,670ドル(約502万2,050円)が集まっている。(1ドル115円計算)(編集部・入倉功一)