『この世界の片隅に』などオスカー候補に名乗り!アカデミー賞長編アニメ部門エントリー作発表
第90回アカデミー賞
現地時間10日、映画芸術科学アカデミーが第90回アカデミー賞長編アニメ映画部門にエントリーされた26作を発表した。日本からは『この世界の片隅に』『メアリと魔女の花』『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』『映画 「聲の形」』『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』という5作品が名乗りを上げている。
中でも『この世界の片隅に』(片渕須直監督)は第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞に輝いたほか、世界最大のアニメーション映画祭・仏アヌシー国際アニメーション映画祭2017で審査員賞も受賞しており、ノミネートに期待がかかる。日本では小規模公開ながら口コミが広がり、封切りから7か月で観客動員数200万人を突破する快挙を達成。戦時中の広島県呉市を舞台に、ある一家に嫁いだ少女が日々を明るく生きようとする姿を描いている。
このほかのエントリー作は、ディズニー/ピクサーの『カーズ/クロスロード』『リメンバー・ミー』、イルミネーション・エンターテインメントの『怪盗グルーのミニオン大脱走』、アンジェリーナ・ジョリーがプロデュースした社会派アニメ『ザ・ブレッドウィナー(原題) / The Breadwinner』、『レゴバットマン ザ・ムービー』『レゴ (R) ニンジャゴー ザ・ムービー』というレゴシリーズ2作、全編油絵の『ゴッホ 最期の手紙』、ドリームワークスアニメーションの『ボス・ベイビー』など。エントリー作が正式にノミネートされるには、米国内での劇場公開などの規定を満たす必要がある。
第90回アカデミー賞のノミネーションは2018年1月23日に発表され、長編アニメ映画部門では最大5作品が最終的な候補となる。(編集部・市川遥)