月9、第5話で衝撃の展開!高橋一生“わたなべさん”も異変アリ
20日に放送されたフジテレビ月9ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」第5話で、篠原涼子演じる新米ママさん市議会議員の快進撃から一転、内部告発を巡る事件で死人が出る衝撃的な展開を迎え、これまでにないシリアスで重いムードとなった。
事の発端は、智子(篠原)のもとに「汚職まみれの人がいます。市民の税金で私服を肥やす政治家を許さないで下さい」という内部告発の手紙が送られてきたこと。智子は同じく新人議員の藤堂(高橋一生)と日本人が仕事のために生きている傾向にある現実について話していた際に、これではいけないとSNSに長期休暇をとると書き込み。しかし、ろくに仕事もしないで休暇宣言とは何事かと批判が相次ぎ、智子は逐一SNSに活動内容を投稿するように。しかし、内部告発の実態まで書き込んだことから、市長の河原田(余貴美子)の汚職疑惑が浮上し、大騒動に発展する。
どうやら智子の大胆だが軽はずみな言動を見越した何者かが、智子を利用して市長の失脚を企んだようだが、市長が辞任、再出馬を表明しようとしていた最中に河原田の秘書である望月(細田善彦)が一連の罪を背負うかたちで自殺。しかし、市長と対立する議会のドン・犬崎(古田新太)派の面々は勝利した喜びで沸き立ち、智子もまた犬崎派だったが「人が一人死んでいるのに」と彼らの異様さに疑念を抱くようになり、犬崎との亀裂を予感させるところで幕を閉じた。
冒頭、智子が議員仲間の小出(前田敦子)、園田(斎藤司)らと共に望月を交えてカラオケで盛り上がるシーンもあっただけに(智子が歌おうとしていたのは『恋しさとせつなさと心強さと』)、これはあまりにもショッキングな展開。望月が自殺した理由に、彼のセクシュアリティーにまつわる問題も絡んでいたことも匂わせており、ことさら深刻だ。
議会で居眠りをしていた犬崎派の幹部にクレームをつけ、誘拐の濡れ衣をきせられた青年を救い、行き場のない子供たちを支援する子供食堂の創設に尽力し、これまでは政治に疎いゆえに常識にとらわれない大胆な発想や行動がプラスに作用していた智子だが、今回は裏目に。智子が改めて「正義」を問われる決定的な事件となりそうだ。
また、藤堂と、彼が“わたなべさん”としてアパートで密会していた風俗嬢・莉子(今田美桜)との関係にも変化が。第4話で、ついに“わたなべさん”の正体が政治家の藤堂であることを知った莉子はいつもと様子が違い、彼に外で会うことを提案。連絡先を渡そうとするが、「お金の関係と割り切った方が楽だよね」と部屋を後にした。一方、藤堂は兄から見合い相手の写真を渡され「早く親父に孫の顔を見せてやれ」と告げられたうえに、兄が市長の汚職疑惑事件に絡んでいることを察知し、彼もまた決断の時期を迎えようとしている。(編集部・石井百合子)