『いま、会いにゆきます』ソン・イェジン、ソ・ジソブの出演が決め手
2004年に竹内結子&中村獅童の共演により映画化、2005年にミムラ&成宮寛貴の共演によりTBS系で連続ドラマ化された市川拓司の小説を韓国で映画化する『いま、会いにゆきます(原題の日本語訳)』の製作報告会見が22日、ソウル市内で開催。キャストのソ・ジソブ、ソン・イェジン、イ・ジャンフン監督が登壇し、映画の見どころを語った。
同作は、1年前に亡くなった妻のスア(ソン・イェジン)が記憶をなくしたままウジン(ソ・ジソブ)の前に現れることから始まる物語。
本作がデビュー作となるジャンフン監督は、「日本版を『わが人生最高の映画』と考える韓国人も多く、正直プレッシャーはありました。ですが、韓国人の感性や社会情勢に迎合するのではなく、あえて差別化をはかることよりも、僕自身が観たい映画を、僕なりのやり方で撮りたいと考えました」と自分流の作品に仕上がったと自負する。
スアを演じたイェジンは、司会者から『私の頭の中の消しゴム』(2004)、『ラブストーリー』(2003)などで「メロドラマクイーンと呼ばれていますが」と質問を向けられると「わたしもそう思います。本作を通じて大切な人と一緒にいる時間の大切さを次第に感じるようになりました。後悔しない愛を映画の中で表現しようと努力しました」とそれを認めていた。
ジャンフン監督はイェジンの後にジソブにオファーを出したそう。イェジンとはいろんな話をしたが、ジソブは「つかみどころがなかった」という。「ジソブさんに初めて会ったときには、映画について語っても目を合わせてもらえず、エコーの効かないマイクでカラオケを歌っているような気分でした。後にジソブに手紙を書いて思いをつづりました」とエピソードを披露。すると、ジソブは「目を合わせなかったのは、初対面の人が僕の目を見ると怖いのか言葉に詰まることが多いからです」と事の真相を明かした。さらに「わたし自身ラブロマンス映画は久しぶりなので興味はありました。ですが、シナリオを読んで出演を決めるまで実は手紙は読んでいません」と意外な告白。さらにイェジンも「相手役がジソブさんに決まったと聞いて出演を決めました」と話し、監督を驚かせた。『いま、会いにゆきます』は、3月14日に韓国で劇場公開される。(取材・文:土田真樹)