細田守『未来のミライ』カンヌで公式上映!監督週間に選出
第71回カンヌ国際映画祭
『サマーウォーズ』『バケモノの子』などで知られるアニメーション監督・細田守の新作映画『未来のミライ』(7月20日公開)が、フランスで開催される第71回カンヌ国際映画祭(5月8日~19日)の「監督週間」に選出され、『MIRAI』の英題で公式上映されることが決定した。細田監督と、主人公の声を担当した上白石萌歌も参加を予定している。
カンヌの「監督週間」は、フランス監督協会が主催する映画祭から独立した並行部門。世界中から作家性を重視した実験的な作品が集まることで知られており、北野武監督なども選出経験がある。開催50年目の節目となる今回は、1,609本もの応募作の中から20本の長編作品が選ばれ、アニメーション作品では、『未来のミライ』だけが正式招待された。
今回の選出に細田監督は「スタッフみんなでがんばって作品を作っておりますが、日本よりも早く世界で最初の上映がカンヌ映画祭・監督週間と聞き、ただただ驚いています。世界の人々に4歳の男の子を主人公とする『家族』の映画をどう受け取ってもらえるのか、非常に楽しみです」と期待のコメント。本作が初主演となった上白石も「わたしの愛おしくて大切なこの作品が広がっていくことにワクワクしています!」と喜びを明かしている。
配給によると、公式記者会見でカンヌは「日本アニメへの賛辞であり、細田守への賛辞である」というコメントと共に選出を発表。過去、同週間に選出された長編アニメは、先日亡くなった高畑勲監督作『かぐや姫の物語』(2014)や、『ぼくの名前はズッキーニ』(2016)などが米国アカデミー賞の長編アニメ映画賞にもノミネートされており、『未来のミライ』のこの先にも期待がかかる。
『未来のミライ』は小さな妹へ両親が向ける愛情にとまどう4歳の男の子・くんちゃん(上白石萌歌)と、未来からやってきた妹だと名乗るセーラー服姿の女の子・ミライ(黒木華)との不思議な冒険を描き出す。(編集部・入倉功一)