平手友梨奈、不安だった映画初主演に充実の表情「ずっと響でいたい」

　人気アイドルグループ欅坂46の平手友梨奈が主演を務めた『響-HIBIKI-』の完成披露舞台あいさつが28日、都内で行われた。平手は映画初主演となった本作について不安な気持ちを抱いていたことを明かしつつ、充実の表情を浮かべて「まだ響でいたいとずっと思っていました」と振り返った。この日は、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、野間口徹、北村有起哉、月川翔監督も出席した。

平手友梨奈、北川景子、アヤカ・ウィルソンがドレスで登場【写真】

　柳本光晴の漫画「響～小説家になる方法～」を実写化した本作で、突如として文壇に現れた天才女子高生小説家・鮎喰響を演じた平手。映画初出演＆初主演を果たしたことについては「もともと原作を読んでいたんですが、絶対に無理だと思いました。初めての映画が主演だし、みなさんに迷惑をかけるし、飽き性なのでできないなと思っていました」と不安だった気持ちを明かした。

　原作者の柳本が絶賛を送るほどのビジュアルのクオリティーを実現した平手だが、自身は「最近も似ていると言われすぎて……。本当なのかなと思いすぎて、自分では似ているとは思っていないです」とコメント。ただ、撮影に関して問われると「（撮影が終わっても）まだ響でいたいとずっと思っていました」と作品への強い思い入れを口にした。

　そんな平手の役者としての資質について、編集者役で共演した北川は自然体な平手の様子に舌を巻いたという。また、編集長役の高嶋も「完全に響だなと思って。難しい役なのに初日から自分のものにしていたので、弟子にしてもらいたいくらい」と称賛の言葉を送った。

　平手演じる響は、自分の信念と反する相手に暴力的な言動をしてしまう一面もあるキャラクター。劇中で蹴りを食らった北村は、その撮影日が誕生日だったそうで「最高のプレゼントでした」とニンマリ。また、飛び蹴りを食らわせる場面についても、本番が終わった後に「もっと高く飛べるのにな」と感じていたという平手。そのことに触れられると「リハーサルの方がもっと高く飛べたんですけど、監督がOKしたからいいかなと」とさらりと口にした。

　監督を務めた月川は、役について平手と事前に深く話し込んだそうで、作品にも思い入れがあるという。「この『響』という作品と平手友梨奈という人間に出会い、誰に頼まれたわけではなく映画を撮っていた頃を呼び覚まされて、とても達成感のある映画となりました」と充実感に満ちた表情を見せた。（取材・文：壬生智裕）

映画『響-HIBIKI-』は9月14日より公開