『皇帝ペンギン』続編、神秘的なペンギンの求愛ダンス公開
日本でも一大ブームとなった、皇帝ペンギンの生態を追う大ヒットドキュメンタリーの続編『皇帝ペンギン ただいま』から、神秘的なペンギンの求愛ダンスを捉えた本編映像が公開された。
零下40℃、時速250Kmにもなるブリザードが吹き荒れる南極で暮らし“世界でもっとも過酷な子育てをする鳥”と呼ばれる皇帝ペンギン。彼らの子育てを13か月にわたって追い、第78回アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『皇帝ペンギン』(2005)から13年。続編では、43歳のオスが命懸けで家族を守り、待望のヒナが初めて海へ旅立つ冒険を描く。
皇帝ペンギンは1万羽近くの群れで繁殖地に向かい、そこでオスとメスがパートナーを見つける。何か月もの時間をすごす相手を忘れないための秘訣が、映像に収められている求愛ダンスだ。ペンギンたちは互いにダンスを幾度も繰り返し、お互いのリズムを体に刻み込む。そして2羽の動きが調和したとき、共に新たな生命を育む。
なめらかで優雅なペンギンたちのダンスは、それだけで一つの芸術作品のよう。本作では、最新鋭のデジタル4Kカメラとドローンが導入され、高精度の映像でこの神秘的な営みを記録した。また、水温マイナス1.8℃、水深70mの水中撮影も敢行し、皇帝ペンギンたちと、氷海下に生息する多様な生物の姿を映し出す。
監督は『皇帝ペンギン』に引き続きリュック・ジャケ。日本語版のナレーションを草刈正雄が担当している。(編集部・入倉功一)
映画『皇帝ペンギン ただいま』は新宿シネマカリテほかにて公開中