ハン・ソロ映画、照明はセットの一部!メイキングで明かす美麗映像の秘密
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』から、撮影舞台裏の一部を紹介するメイキング映像が特別公開された。
『スター・ウォーズ』シリーズでも屈指の人気キャラクター、ハン・ソロ。その若き日を描いた待望のSFアクション超大作として、今年の5月に全米公開された本作は、週末興行ランキング初登場1位を獲得し、6月に劇場公開された日本でも2週連続で1位に輝いた。何といっても、これまでの“スター・ウォーズ正史”ではほとんど語られることのなかった、ハン・ソロの知られざる過去が見どころだ。
このたび公開されたメイキング映像は、MovieNEXに収録されているボーナス映像のひとつ「ランドとの出会い」からの抜粋。これはハン・ソロとミレニアム・ファルコン号の所有者ランド・カルリジアン(ドナルド・グローヴァー)が初めて出会う酒場のシーンに焦点を当て、ストーリー設定や撮影秘話などを解説するドキュメンタリーだ。今回の抜粋クリップでは、酒場シーンのみならず作品全体の映像に込められた、撮影監督ブラッドフォード・ヤング(『メッセージ』)の強いこだわりが解き明かされる。
視覚芸術から撮影監督へ転向したというブラッドフォード。撮影現場においてカメラ・スタッフの自由が制限されるようなテクノロジーを好まないと語る彼は、通常ならばセットの周りを取り囲んで邪魔になる多数の照明を、逆にセットの一部として組み込んだという。つまり、劇中に出てくる灯りは被写体を照らす照明を兼ねているのだ。それは酒場シーンの撮影風景を見れば一目瞭然。これまでの『スター・ウォーズ』作品とは一味違う本作独特の映像美は、こうしたユニークな撮影スタイルによる賜物なのだ。
このほかにも、MovieNEXにはロン・ハワード監督とメインキャストが撮影時の思い出を振り返るグループ対談や、ハイライトシーンの撮影舞台裏に迫る各種ドキュメンタリー、完成版本編からやむなくカットされた未公開シーン集など、2時間近くに及ぶボーナス映像を収録。愛すべき永遠のアウトロー、ハン・ソロの魅力をより深く堪能することができるだろう。
故郷の劣悪な環境を抜け出し、帝国軍パイロットを目指すも挫折した天涯孤独な若者ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)。本作では、そんな彼がベケット(ウディ・ハレルソン)率いる強盗団に加わり、自由を求めて危険なミッションに挑む姿を軸にしつつ、幼なじみの初恋の女性キーラ(エミリア・クラーク)との波乱万丈なロマンス、生涯の相棒チューバッカとの出会いと固い友情、愛機ミレニアム・ファルコン号を手に入れるまでの経緯などが描かれる。『スター・ウォーズ』ファン必見のオリジンストーリーと言えるだろう。(文:なかざわひでゆき)
映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は10月3日より先行デジタル配信 10月17日よりMovieNEX発売(価格:4,200円+税)