岡田准一「白い巨塔」で初の医師役 来年5夜連続放送
これまで度々映像化されてきた山崎豊子の長編小説「白い巨塔」が、岡田准一主演でスペシャルドラマ化されることが18日、明らかになった。2019年、テレビ朝日の開局60周年記念作品として5夜連続で放送される。本作では舞台設定を昭和30年代から2019年に置き換え、目覚ましい進歩、変化を遂げる現代の医療・医学界を描くもので、初の医師役に挑む岡田は「『やるからには財前五郎を味わい尽くそう』という気持ちで、監督を信じてついていきたい」と意欲を見せている。
1965年に刊行されシリーズ累計600万部を突破する原作「白い巨塔」は、1966年に田宮二郎主演・山本薩夫監督により映画化されたほか、度々テレビドラマ化。1967年に佐藤慶主演の連続ドラマ、1978年から1979年にかけて田宮二郎主演の連続ドラマ、1990年に村上弘明主演のSPドラマ、2003から2004年にかけて唐沢寿明主演の連続ドラマが放送。2007年には韓国で連続ドラマ化された。
岡田のテレビドラマへの出演は、2015年にTBS系で放送されたSPドラマ「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」以来、テレビ朝日系のドラマ出演は2001年のSPドラマ「反乱のボヤージュ」以来。演じる“腹腔鏡のスペシャリスト”浪速大学医学部第一外科の准教授・財前五郎を「現代にはなかなかいないキャラクター。何かに慮っていないと生きづらい世の中にあって、財前は絶対の自信と揺るがない信念を持ち続け、野心を抱きながらギラギラとエネルギッシュに生きています。医師として、この“白い巨塔”を登っていこうとあがき、もがく男なのだと思います」と評している。
プロデューサーの船津浩一は「不朽の名作である本作の主人公・財前五郎は、野心家でエネルギッシュな天才外科医として、いつの時代にも人々を魅了する、強烈なキャラクターです。現代に於いて、財前五郎を演じられる俳優は、この人しかいない!と、岡田准一さんにオファーした」という。
脚本を映画『パッチギ!』『フラガール』、放送中のNHKドラマ「昭和元禄落語心中」などの羽原大介ら、監督を映画『後妻業の女』『のみとり侍』などの鶴橋康夫らが務める。(編集部・石井百合子)