吉村界人『ハッピーアイランド』予告編公開
東日本大震災後の福島県で農業を営む人々の姿を描いた吉村界人主演の映画『ハッピーアイランド』の予告編が公開された。萩原聖人、大後寿々花らがふんする福島で暮らす人たちも登場する。
本作は福島県須賀川市出身の若手監督・渡邉裕也がメガホンを取ったヒューマンドラマ。「3.11」の原発事故によって風評被害を受けながらも農業を営み続けた自身の祖父の姿を見て、渡邉監督が映像化を決めた作品だ。
東京から福島の農家にやってきた23歳の真也が成長していく姿を描いており、予告編には吉村演じる金髪の青年が福島に行くことを“ノリ”で決めるシーンや、慣れない農業に苦労する場面などが登場する。また、古舘佑太郎が歌う曲とともに明るい描写も続くが、音楽の終わりとともに真也は福島の厳しい状況を目の当たりにしている。
第1回四万十映画祭や福岡インディペンデント映画祭など全国の映画祭で高評価を得た同作は、2015年の年末に極寒の福島でロケ撮影が敢行された。そして完成から2年半の時を経て3月2日から東京で、3月8日から福島で公開される。
吉村は「公開させていただけること、すごく嬉しい限りです。この映画は過去の天災へのお涙頂戴ではなく、未来があるから信念を曲げない大人たちの話です。泣いてばかりの東京人が成長できました」というコメントを発表している。(編集部・海江田宗)