前田敦子、AKB時代の多忙ぶりを回顧「おかげで今がある」
女優の前田敦子が20日、都内で行われた主演映画『葬式の名人』の公開初日舞台あいさつに登壇、AKB48時代の多忙ぶりを振り返りつつ「その時頑張ったおかげで今がある」と語った。
大阪府の茨木市政施行70周年記念事業として制作された本作。同市で生まれ育った川端康成の作品群をモチーフに、奇想天外な高校の同級生のお通夜を体験する人々をユーモアたっぷりに描く。この日のイベントには共演者の高良健吾、白洲迅、尾上寛之、中西美帆、奥野瑛太、佐藤都輝子、樋井明日香、本作のメガホンをとった樋口尚文監督も出席した。
高校時代のクラスメートがお通夜を機に10年ぶりに再会するという作品の内容にちなみ、出演者それぞれが10年前の自分を振り返って思い出話を披露したが、前田は10年前の自分について話すにあたり、マネージャーに当時の自分のスケジュールを調べてもらったという。
「ちょうど10年前の今日は、レコーディングしてビッグサイトでサイン会をして、その後はグラビアの撮影をしていました」と紹介した前田は、「次の日から3日かけて、地方6か所を回って仕事をして、その後ニューヨークに行っていたんです」と多忙な日々を照れくさそうに回顧。「さらにその2週間後にハワイにも行っていて、そのスケジュール羨ましいなって」と当時の自分に羨望の眼差しを向けつつ、「でも、どこへ行っても当時は忙しくて何も覚えていなかった。頑張っていたんだなって。その時頑張ったおかげで今がある」とAKB48時代の自分を振り返った。
高良は10年前、尾上と共演中だったといい、「僕たち1か月くらい撮影のために合宿していて、みんなで(将来の)夢の話をしていたりしたんです。でも、当時の仲間はみんな辞めていったりして……。自分は残ってまだやれている。大丈夫だったんだなって」と感慨深げな様子を見せた。
10年前は16歳だった白洲は、「(当時は)まだ高校生。小中と部活は野球だったんです。でも、高校からモテたくてダンス部に入った」と野球をやめた理由を説明。「ダンス部に入って髪もワックスつけたりしたんですけど、まあモテなかったなぁ。『野球やっていた時のほうがモテてたよ、お前』って当時の自分に言ってあげたい。野球やっていたほうがもっとモテたと思う」とため息交じりに話して、会場の笑いを誘っていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『葬式の名人』は全国公開中