福山雅治×石田ゆり子『マチネの終わりに』美しい音楽の魅力
福山雅治と石田ゆり子が共演した映画『マチネの終わりに』が公開中。福山と石田の共演、心に響く大人の恋愛、東京・パリ・ニューヨークの美しいロケーションなど見どころの多い作品の中で、随所に流れる美しい音楽も大きな魅力のひとつだ。
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本作は芥川賞作家・平野啓一郎のベストセラー小説を、2017年公開の映画『昼顔』の西谷弘(監督)と井上由美子(脚本)のコンビが映画化した作品。苦悩する天才クラシックギタリスト・蒔野聡史(福山)と、婚約者がいる国際的ジャーナリスト・小峰洋子(石田)の愛の軌跡を描いている。共演は伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行ら。
プロダクションノートによると西谷監督はダイアローグ、音楽、映像の3つを映画化にあたって最重要視し、これらが「『三位一体』を形成する次元」を目指したという。クラシックギタリスト・蒔野の物語でもある今作では音楽を『昼顔』でも西谷監督とタッグを組んだ菅野祐悟が担当。菅野はこれまで『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』など大ヒット作の音楽も手掛けてきた人物だ。
そしてクラシックギター監修を担ったのが福田進一だ。福田はパリにあるエコール・ノルマル音楽院を首席で卒業後、1981年にパリ国際ギターコンクールで優勝。世界各地でクラシックギタリストとして公演を実施しており、2012年には芸術選奨文部科学大臣賞に輝いている。小説「マチネの終わりに」でも平野に協力し、映画版では福山のクラシックギター指導を務めた。
福山は普段使用しているアコースティックギターやエレクトリックギターとは全く違う演奏方法のクラシックギターは今回が初挑戦だった。しかし、福田の指導のもと、本番までの約3か月間を練習に費やし、映画のメインテーマ「幸福の硬貨」を自ら奏でているシーンもある。124分間ある映画『マチネの終わりに』の鑑賞時間は、上質な音楽に浸れる時間にもなる。(編集部・海江田宗)