北村匠海、『ぼくらの7日間戦争』名曲に感動
俳優の北村匠海が20日、都内で行われたアニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』完成報告会見に出席。宮沢りえが主演を務めた実写映画化から約30年の時を経ての本作について、熱い思いを語った。会見には、鈴原守役の北村のほか、千代野綾役の芳根京子、緒方壮馬役の鈴木達央、村野佑太監督も参加した。
本作は、シリーズ累計発行部数2,000万部を突破し、実写映画やゲームなどメディアミックスされている宗田理の人気小説をアニメーション映画化したもの。宮沢が演じた中山ひとみが廃工場に立てこもった“七日間戦争”から約30年が経過した2020年の北海道を舞台に、新たな少年少女たちの戦いを描く。
実写映画が公開されたのが1988年。当時主題歌となった TM NETWORK の「SEVEN DAYS WAR」も別アレンジで、本作の重要な場面で流れる。北村は「僕は1997年生まれなので、実写映画が公開されたときは生まれていなかったのですが」と語ると「そんな生まれる前のすばらしい名曲が、こうしてまた映像のなかで形を変えてよみがえり、また新しい世代に語り継がれていく……とてもすてきな仕事に携われたんだなと実感しています」としみじみ。
芳根も「劇中、SNSが登場するなど、いまの時代の“7日間戦争”が描かれていますが、実写版から引き継がれているものもあり、軸は繋がっていると思います。またこの作品が、さらに時代を経て、新たな形になる。そんな連鎖が楽しみな作品です」と未来に思いを馳せると「歴史あるたくさんの方に愛されている作品に携われてうれしいです」と笑顔を見せていた。
俳優がアフレコに参加する場合、別録りで行われることが多いが、本作では俳優、声優陣が一緒の空間で収録を行ったそうだ。北村は「鈴木さんには本当にいろいろなノウハウを教えていただきました。声優さんって本当にスゲーなって思いました」と巧みの技に感嘆すると、芳根も「収録が2日間で、まさに“2日間戦争”のような状況だったのですが、温かく見守ってくださる声優さんたちに助けられてなんとかできました」と鈴木ら声優陣に感謝していた。(磯部正和)