アイアンマンの目玉が…『アベンジャーズ/エンドゲーム』トラウマ必至のラスト案があった
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の終盤のシーンでのアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)のビジュアル案の一つに、非常にグロテスクなものがあったことを同作の視覚効果チームがInsiderなどに明かした。(以下『エンドゲーム』のネタバレあり)
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『エンドゲーム』は、最凶最悪の敵サノスによって全宇宙の生命の半分が一瞬で滅ぼされてしまった世界を舞台に、残されたアイアンマンをはじめとするヒーローたちが最後にして最大の戦いに挑むさまを描いたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の集大成的作品。視覚効果を担当したのは世界有数のVFX工房ILM(インダストリアル・ライト&マジック)とWETAデジタルで、第92回アカデミー賞視覚効果賞ノミネートが有力視されている。
本作でトニーは、最凶最悪の敵サノスを葬るために全てのインフィニティ・ストーンを使って指パッチンをし、自らもそのパワーをまともに浴びて命を落としてしまう。本編ではトニーは顔の半分が焦げたような状態になっていたが、それよりずっとグロいバージョンもデザインされていたのだという。
WETAデジタルの視覚効果スーパーバイザー、マット・エイトケンは「フィルムメイカーたちが選べるように、程度が軽いのからひどいものまで全てを用意した。そのうちの一つは、ストーンのエネルギーが彼の顔にもろに直撃してしまったというもので、片方の目玉が飛び出し、頬までぶら下がっているというビジュアルだった」と衝撃的な告白。「彼らはそれは選ばなかったけどね」と笑った。
マーベルの視覚効果プロデューサー、ジェン・アンダーダールいわく、『ダークナイト』のトゥーフェイス・ハービーにように顔半分の肌が焼け落ち、顔の筋肉や歯が見える状態になったバージョンも作ったのだという。アンダーダールは「わたしたちは、グロいものからそんなにグロくないものへ、そしてもっと軽いタッチへというのを何度もやってみた」と説明し、観客にトニーが死に至るダメージを受けていることを理解させると同時に、子供たちが見て怖すぎないようにするべく、完璧なバランスというものを見つけ出す必要があったと振り返っていた。(編集部・市川遥)