バカリズム「思い出ビデオ観せるみたい」 まさかの映画化に照れ
お笑い芸人、脚本家のバカリズムが4日、都内で行われた映画『架空OL日記』完成披露試写会に登壇。ドラマ版から続く本作の撮影はとても楽しかったようで、バカリズムは「思い出ビデオを観せるみたいな恥ずかしい感じ」と照れていた。この日は、夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子、シム・ウンギョン、坂井真紀、住田崇監督も来場した。
本作は、バカリズムがOLを装ってつづっていたブログを書籍化した「架空OL日記」を基にした、2017年放送の連続ドラマの映画版。銀行勤めのOLたちの日常を、独特のユーモアを交えながら描く。夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子が、バカリズム演じる「私」の同僚を続投し、シム・ウンギョン、石橋菜津美、志田未来、坂井真紀が新たに参加した。
まさかの映画化が叶い、バカリズムは「夢みたいです」とにっこり。自身にとって本作は「メイキング映像のような感覚」だそうで、「現場では空き時間もみんなで一緒にお弁当を食べたりして楽しい時間を過ごして、本番と空き時間の差がない空気感だったので、みなさんに思い出ビデオを観せるみたいな恥ずかしい感じ」と語り、「それをわざわざお金を払って観に来ていただけるなんて、ありがとうございます」と頭を下げた。
口々に現場での楽しい様子を伝えるキャストだが、山田はドラマ版の撮影前に台本を爆笑しながら読んだことに触れ、「笑えなかったら完全に役者のせいなので、すっごいプレッシャーだと思って、初日はすっごい緊張していました」と当時の心境を打ち明けた。
そんな山田について、バカリズムは「ドラマの撮影初日に『一体何がやりたいんですか?』と質問されました。今でこそ、このドラマはこういうものとなっているけど、世間の反応もわからないし、今までに体験したことのない、ひたすら淡々と日常を描いていたものなので、すげー聞かれた」と質問攻めにあったことを暴露して、会場の笑いを誘った。
映画版から加入した坂井は、ドラマのファンだったことから、「わたしのせいでつまんなくなったらどうしようというプレッシャーがあった」のだとか。その坂井に、バカリズムは「ブログを書いていた時の真紀ちゃん(夏帆)の名前は坂井真紀さんからとっていて、元気な感じの当時のパブリックイメージをモデルにしました。だから、(小野寺課長役を)やってくださると知ったときは感慨深かったです」と知られざるエピソードを披露して、坂井らを驚かせていた。(取材:錦怜那))
映画『架空OL日記』は2月28日より全国公開