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ユジク阿佐ヶ谷、8月29日より休館 急激な経営環境の変化で運営困難に

ユジク阿佐ヶ谷(劇場提供)
ユジク阿佐ヶ谷(劇場提供)

 東京都杉並区にあるミニシアター「ユジク阿佐ヶ谷」が、8月28日をもって休館することを23日、公式サイトなどで発表した。再開の見込みは未定。

 緊急事態宣言及び、映画館の休業要請の解除を受け6月1日より座席数を半分に減らし、約2か月ぶりに営業を再開した同映画館。しかし23日、公式サイトで休館の決定、およびその経緯を発表。「急激な経営環境の変化により、運営が困難と見込まれる為、大変遺憾ではございますが、休館という措置を取った次第でございます。2015年の開館以来、たくさんの皆様にご利用いただき、また4~5月の休業要請に伴う休館中もあたたかいご支援をいただきましたことを、改めまして心より感謝を申し上げます。従業員一同、営業終了日まで誠心誠意を尽くして運営してまいりたいと存じます」としている。

 「ユジク阿佐ヶ谷」は2015年4月、ラピュタ阿佐ヶ谷の姉妹館として中央線・阿佐ヶ谷にオープン。“ユジク”とは、ロシアのアニメーション作家ユーリー・ノルシュテインの代表作『霧の中のハリネズミ』に登場するハリネズミの名前からとったもの。クラシックから新作まで、世界各国のさまざまなジャンルの作品を上映し、イングマール・ベルイマン監督、ロシアアニメ、チェコアニメ、ユーリー・ノルシュテイン監督など特集上映も充実。休館中には上映作品をオンラインで鑑賞する「リビングルームシアター@ユジク阿佐ヶ谷」を開設していた。

 現在、『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』『羅小黒戦記』『スピリッツ・オブ・ジ・エア』『彼らは生きていた』『1917 命をかけた伝令』などを上映中。27日より、マレーシアの伝説的女性監督ヤスミン・アフマド特集がスタートする。(編集部・石井百合子)

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