朝ドラ「ちむどんどん」タイトルの意味は?
2022年度前期のNHK連続テレビ小説が、黒島結菜がヒロインを担う「ちむどんどん」となることが、3日に発表された。ここでは、タイトルの「ちむどんどん」の意味に注目したい。
沖縄本土復帰50年となる2022年に放送される本作は、沖縄で育った個性豊かな四兄妹が傷つき、励まし合いながら大人への階段をのぼっていく姿を描く物語。沖縄県出身の黒島結菜が演じるヒロイン・比嘉暢子は、復帰前の沖縄「やんばる」地方で生まれ育ち、復帰とともに東京で働き始める。そして、遠く離れても家族の絆に励まされながら、ふるさとの「食」に自分らしい生き方を見いだし、やがて沖縄料理の店を開くことになる。
タイトルの「ちむどんどん」とは、沖縄のことばでチム(肝=心胸・心)が高鳴る様子のこと。沖縄では若者たちまで知っている有名なことばであり、前むきで肯定感に満ちた、わくわく感、という意味合いがある。朝ドラ「ちむどんどん」は、ヒロインがさまざまな「ちむどんどん」を経て成長していくイメージをこのタイトルに託したという。
本作の語りを務めるのは、沖縄県出身のジョン・カビラ。映画『フラガール』や連続テレビ小説「マッサン」などの脚本家・羽原大介によるオリジナル作品となる。2021年秋ごろ、クランクイン予定だ。(山田貴子)