マーティン・フリーマン、チャドウィック不在の『ブラック・パンサー』続編出演
英国俳優のマーティン・フリーマンさんが、昨年8月にがんのため亡くなった、主演俳優チャドウィック・ボーズマンさん不在で製作される予定のマーベル映画『ブラックパンサー』の続編に出演するとColliderのインタビュー内で明かした。
マーティンさんは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)から、CIA捜査官エヴェレット・ロス役でマーベル作品に出演。『ブラックパンサー』でロス捜査官は、ワカンダで採掘されたヴィブラニウム密売の捜査過程でブラックパンサーことティ・チャラ一行に出会い、ワカンダの危機を救う重要な役割を果たした。
続編について、マーティンさんは、2019年の時点で出演する予定だと同サイトに明かしていたが、その後、主演俳優のチャドウィックさんが、4年以上にわたるがんとの闘いの末、43歳の若さで死去。続編について、マーベル・スタジオは「チャドウィック・ボーズマンのレガシーと彼が創りあげてきたティ・チャラに敬意を表して、我々は代役を立てず、1作目で登場させたワカンダ王国とキャラクターたちの世界観を掘り下げる予定です」とコメントを発表した。前作を手掛けたライアン・クーグラー監督が続投し、今年7月にも撮影に入る予定だと報じられている。
テレビシリーズ「ブリーダーズ(原題) / Breeders」の取材内で、『ブラックパンサー』続編への出演を認めたマーティンさんは「それがどんな形になるのか、近々ライアン・クーグラー監督と話し合う予定なので、脚本がどうなっていて、何が起きるのかはわかりません」と証言。また「私の記憶が正しければ」と前置きしたうえで、チャドウィックさんが亡くなる前に、続編の脚本は仕上がっていたことを明かした。
チャドウィックさんが亡くなる前であったら、彼のいない続編は「馬鹿げた考えで、クレイジーとさえ言えたかもしれない」と胸中を明かしたマーティンさん。「彼がこの世にいないことは本当にショックだし、今だって、とても、とても奇妙な気分です。僕も皆さん同様に、(続編が)どうなるのか気になっていますし、すぐにわかるでしょう。今知っているのは、僕も参加しているということだけです」と語っている。
『ブラックパンサー』の続編は2022年7月8日全米公開予定で、マーベル・スタジオ重役のヴィクトリア・アロンソさんは、最新の映像技術でチャドウィックさんを復活させることはしないと、アルゼンチンのメディアClarinに明かしている。また同作をめぐっては、クーグラー監督も参加する、ワカンダ王国を題材にしたDisney+(ディズニー プラス)向けの新シリーズも企画されている。(編集部・入倉功一)