竹野内豊、5歳の新田真剣佑との出会い「大きくなって…父親になった感覚」
俳優の竹野内豊が28日、4月期月9ドラマ「イチケイのカラス」(4月5日スタート、フジテレビ系で毎週月曜21時~21時54分放送※初回30分拡大)リモート記者会見に出席。本作で共演している新田真剣佑と約20年前に出会っていたというエピソードを披露した。会見には黒木華も参加した。
ドラマ「イチケイのカラス」は、2018年に発刊された浅見理都の同名漫画を原作にしたリーガルドラマ。東京地方裁判所第3支部第1刑事部、通称“イチケイ”の型破りな刑事裁判官・入間みちお(竹野内)と、みちおに振り回されながらも真実を掴もうと奔走するイチケイメンバーたちの奮闘を描く。竹野内にとって月9主演は、上戸彩と共演したラブストーリー「流れ星」(2010)以来11年ぶり。黒木、新田は共に月9初出演となる。
刑事裁判官を主人公とした連続ドラマは、民放では初。だからこそ竹野内は「法廷シーンは丁寧にという思いもあり、ワンシーンで丸2日間、18時間ぐらいかけて撮影したこともありました」と振り返る。劇中では法服を着るシーンがたびたび登場する。竹野内は「袖を通してみると着物みたいですごく緩いんです。最初は大丈夫かなと思っていたのですが、撮影が進むにつれて気持ちが引き締まってきました」と笑顔を見せる。
また原作では竹野内演じるみちおは、ふっくらした体形でスナック菓子を常に食べているようなキャラクター。竹野内は「全然違いますよね」と笑うと「原作ではみちおのファンも多いので、自分がやっても大丈夫かなと心配になり、打ち合わせのとき『体重を増やしましょうか?』と言ったんです」と裏話を披露。みちおと同じく、黒木演じる坂間千鶴役も原作では男性の設定で、こちらもビジュアルは大きく異なるが、竹野内、黒木ともに「原作の持つキャラクターの魂を受け止めて演じています」と役づくりについて語っていた。
またみちおに憧れる裁判所書記官の青年・石倉文太を演じる新田は、竹野内との意外な関係を打ち明ける。「僕が5歳のとき、竹野内さんの現場に遊びに行かせていただいたことがありました。だから今回ご一緒できてすごく感慨深かったです」
それを聞いた竹野内は「(竹野内が2001年に主演を務めた月9ドラマ)『できちゃった結婚』で(新田の)お父様と共演させていただいたんです。そのとき、アメリカから真剣佑が遊びに来ていて……。現場に一緒に来たことがあったんですよ」と懐かしそう。「あれ以来だよね、20年ぶりか。抱っこしたり、高い高いしたの覚えてる?」としみじみ語ると、新田は「覚えています。囲み取材をしていた竹野内さんにアメを渡しに行ったんです」と述懐。すると竹野内は「あのときの子がこんなに大きくなっちゃって……なんか父親になった感覚ですね」と笑顔を見せていた。
昨年11月に始まった撮影は、約5か月という時間をかけて無事クランクアップを迎えた。竹野内は「こんなご時世のなか、誰一人欠けることなく撮影を終えることができて良かった」と胸をなでおろすと「先日第1話を拝見したのですが、率直に面白かった。リーガルものというと、難しいと敬遠されてしまう方もいるかもしれませんが、気軽に観られる作品です。さらに裁判官であっても、同じ人を裁くことがいかに難しいかを感じていただけると思います」とドラマの魅力をアピールしていた。(磯部正和)