『ワイルド・スピード』ハン復活最大の謎、サン・カンも全くわからず演じていた
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』でシリーズ復帰を果たしたハン役のサン・カンが、同キャラクター復活にまつわる最大の謎について、Colliderのインタビューで言及した。(以下、ネタバレを含みます)
シリーズ屈指の人気キャラクターであるハンは、3作目『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で運転する車が事故に遭い、車は炎上。6作目『ワイルド・スピード EURO MISSION』のラストで、ハンを仕留めたのが暗殺者デッカード・ショウだったことが判明した。その後ハンが退場し、ショウがファミリー入りするなど、ハンの扱いに納得がいかないファンが「#JusticeForHan(ハンに正義を)」を唱え、復活を熱望。ファンの期待に応えるかのように9作目『ジェットブレイク』で奇跡の復活を遂げた。
ファミリーに再合流したハンだが、観客は「ハンはどうやって死を免れた?」と疑問に思っただろう。『ジェットブレイク』では、炎上する車からハンが脱出する姿は描かれず、彼の死を偽装したアメリカ政府組織のミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)がトリックと口にするだけで、その内容は謎に包まれたままだ。
ハン復活に関する最大の謎について問われたサンは、「魔法のトリックについて話せればいいんだけど、正直なことを言うと、僕自身もどんなトリックなのか全くわからないんだ」と回答。ハンがいかにして死を免れたのか、本人も知らないまま演じていたことが明かされた。
そんなサンだが、ハン復活は同じくシリーズ復帰したジャスティン・リン監督と再びタッグを組めたからこそ実現できたと語っている。「もし一度も仕事したことがない監督で、ジャスティンと僕みたいに深いつながりを持っていなかったら、(復活に向けての)話し合いは難しくなっていたかもしれないし、実現できなかったかもしれない。僕たちは共にキャリアを歩みはじめ、このキャラクターを作った。『もし~だったら?』『どうやって復活させようか?』と常に自然体で会話できた。みんなには、日常生活では僕よりも監督の方がハンだと伝えているし、僕よりキャラクターを知っているかもしれないね」
『ジェットブレイク』のラストシーンでは、因縁の相手であるショウと再会したハン。次回作となる第10弾は2023年4月7日全米公開を予定しており、二人のその後や、ノーバディが仕込んだトリックのタネ明かしがされるのかが注目される。(編集部・倉本拓弥)