衝撃の変貌！「舞いあがれ！」おばあちゃん役・高畑淳子、新作映画で鬼義母を怪演
NHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」で主人公・舞（浅田芭路）の祖母・祥子役で注目を浴びる高畑淳子。繊細で体の弱い孫を導くタフで温かいおばあちゃん像が視聴者の心をわしづかみにしているが、待機中の映画『母性』（11月23日公開）では一転して“鬼義母”を演じる。
「舞いあがれ！」で高畑が演じているのは、主人公・舞の母めぐみ（永作博美）の母。病弱な娘・舞から目を離せず家事や工場の仕事もこなしていためぐみは追い詰められ、夫の浩太（高橋克典）の提案により、舞をめぐみの母・祥子のもとへ連れていくことを決意。しばらくはめぐみ＆舞の母子で祥子の家にやっかいになっていたが、祥子は何を思ったのかめぐみに帰るよう促し、舞は一人祖母のもとで暮らすこととなった。
自身を気遣う母の思いを察するゆえにいつしか意見を言えなくなっていた舞。娘を心配するあまり結果的に自由を奪ってしまっていためぐみ。祥子とめぐみは折り合いが悪く10年以上疎遠だったが、祥子は舞とめぐみの口にできない思いを理解する心強い存在として描かれている。
過保護なめぐみと対照的に、祥子は一見放任主義。何事も一人でやらせようとする祖母に、舞は戸惑い、失敗を繰り返しながらも一歩ずつ歩みを進めていく。船を操縦する祖母の背中を見て舞があこがれと尊敬を抱く一方、磯釣りの客を船で連れていった際には迎えの時刻を失念して大失敗。舞を心配させることも。たくましくも人間味あふれるおばあちゃんを演じる高畑に、ネット上では「高畑さん、本当に凄い」「演技しみる」「素敵すぎる」「表情、言葉に心動かされる」「泣かされる」など絶賛の声であふれている。
そんな高畑の新作が、湊かなえのベストセラー小説を実写映画化する『母性』。同じ時・同じ出来事を回想する母・ルミ子（戸田恵梨香）と、娘・清佳（永野芽郁）の愛憎を描く物語で、高畑はルミ子の夫の母に。“口が悪すぎる義母”という設定で、「舞いあがれ！」の祥子とは180度異なるイメージだ。予告編では高畑演じる義母が冷たい目で「文句あるなら出て行けばいいだろ」と言い放ち、「それでも母親か！」とわめくショッキングな場面も見られ、朝ドラとのかなりのギャップが期待できそうだ。
高畑は、近年では映画『女たち』（2021）で主人公（篠原ゆき子）の半身不随の母に。菅田将暉主演の月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」では最終回にキーパーソンとしてゲスト出演し、話題を呼んだ。今後は池波正太郎の小説を二部作で映画化する『仕掛人・藤枝梅安』（2023年2月3日公開）、『仕掛人・藤枝梅安 2』（4月7日）が待機中で、高畑は豊川悦司演じる主人公・藤枝梅安の身の周りの世話をするおせき役として出演する。（編集部・石井百合子）