【ネタバレ】「相棒」亀山薫、まさかの方法で特命係復帰 伊丹のツンデレぶりも話題
19日放送のドラマ「相棒season21」(テレビ朝日系)第2話では、初回から続く事件の謎が解明され、寺脇康文演じる亀山薫が特命係に復帰。杉下右京(水谷豊)との伝説のコンビが復活した。薫がどうやって警視庁に戻るのかは、放送前から注目されていたが、ウルトラC級の展開に「えっ!?」「ツンデレぶりがすごい」と視聴者が大いに沸いている。(以下、ネタバレを含みます)
サルウィンに旅立った際に警察を辞めていた薫を警視庁に戻したのは、まさかの伊丹憲一(川原和久)の土下座だった。伊丹は pre season1 からレギュラーとして登場してる捜査一課の刑事で、薫とは当初からライバル的存在。彼が「特命係の亀山~」と厭味ったらしく薫に絡むのは「相棒」の定番シーンだった。伊丹の根底には信頼もあるようで、疑われた薫を「そこまでバカな亀じゃねえと思うけどな」などとかばったこともあったが、基本はののしりあい、反発し合ってじゃれあう関係だった。
今回も伊丹は、捜査一課に頼みごとをした薫に「土下座しろ。お願いするときは土下座一択」と迫ったり、警察に復帰したいなら「俺様の股ぁくぐれ」と要求したりと言いたい放題。そのくせ、薫がいざそれをしようとすると「プライドないのか!」と怒るというツンデレぶりを発揮していた。
だが、薫が嘱託職員とはいえ警視庁に復帰できたのは、伊丹が特命係の直属の上司にあたる警察庁長官官房付の甲斐峯秋(石坂浩二)に土下座してお願いしたからだと判明。あまりに予想外で愉快な展開は、常に視聴者の意表を突いてくる「相棒」の真骨頂といえるかもしれない。
初回から続く事件は、国賓が死亡したことの責任を取らされて謹慎をくらいつつ、屁理屈をこねて捜査と推理を展開する右京と、驚きながらも自らの国賓という地位を活用してその捜査を助け、的確に補佐する薫の働きで解決。二人の流れるようなやり取りで犯人が追い詰められていく様は、その“相棒ぶり”を改めて確認できるものだった。
pre season1と同じように、フライトジャケット姿で私物の入った段ボール箱を抱えた薫が、特命係の部屋で「本日付で特命係に配属になりました、亀山薫です!」と名乗りをあげ、「よろしくどうぞ」と言う右京と固い握手を交わす。ネームボードの「杉下右京」の隣に自らの木札をかけ、かつて自らの席にずっと掲げていた「親父の小言」の額を飾る。もうそれだけでファンは感涙だっただろう。薫と伊丹という漫才コンビ的“相棒”はもちろんだが、右京と薫の“相棒”も、完全に復活したのだ。
なお、小料理屋「こてまり」で薫の妻・美和子(鈴木砂羽)が右京に言う「薫ちゃんのことをいじめないで」も、pre season1に似たセリフがあり、懐かしさ倍増。美和子が得意料理として挙げていた“美和子スペシャル”も「相棒」名物(?)料理だ。右京と薫も困惑していたソレがどんなものかは、ぜひ過去作で確認してほしい。(文・早川あゆみ)