杉咲花、大雨で新幹線が6時間足止め…まさかの「ミッション」明かす
杉咲花が22日、都内で行われた映画『ぼくらのよあけ』公開記念舞台あいさつに、黒川智之監督、元JAXA宇宙飛行士の毛利衛氏と登壇し、主人公同様に大変だと感じた“ミッション”や作品にまつわるトークを繰り広げた。
本作は、今井哲也によるSFコミックを原作とするアニメーション。近未来を舞台に、宇宙とロボットが好きな小学4年生の悠真(声:杉咲)が、団地に住む友達と一緒に、未知の存在から受けたメッセージをもとに、ある極秘ミッションを実行しようとする。
第55回シッチェス・カタロニア国際映画祭でも上映され反響を呼んだ本作。その時の様子がスクリーンに映し出され、観客の感動の声を聞いた杉咲は「うれしいですね。とっても愛情のある映像に胸が熱くなりました」と感激。さらに「(本作の)映像の美しさにワーッと感動する気持ちや、この映画からパワーを受け取るという同じ思いを共有できたことが嬉しいです」と笑顔を見せた。
SNSで募集した質問も紹介された。「宇宙旅行ができたら、誰とどんな景色を見たいですか?」という問いに、杉咲は「母親と太陽に照らされた地球を見てみたい。いつも光を受けている側なんですけど、光が当たった地球はどんな景色なんだろうと気になります」と想像をめぐらせる。
「食べたい宇宙食」については、実際に「切り餅」があるそうで、興味津々の杉咲から食べ方を尋ねられた毛利氏は「実は最初に、宇宙酔いになったらツルンと食べられるものがいいだろうな……と思い浮かんだのが餅だったんです」と明かし、「餅を凍結乾燥して水に戻すとツルンとつきたてのような餅になるんですね。宇宙酔いになったときは助かりました」と体験談を交えて回答。杉咲は「食べなじみのあるものはホッとするのかなと思うので、切り餅を食べてみたいです」と声を弾ませた。
悠真同様に「最近経験した大変なミッション」に話が及ぶと、杉咲は「最近、撮影で地方に通う機会があって、新幹線に乗っていたら大雨が降ってきて、6時間も新幹線が止まって」と告白。その際、ある駅でコンビニに行こうとしたところ、「ホームに行くためには、横に停まっている新幹線を渡って行かなければいけなくて、なかなかできない経験でした」と喜ぶ一方、「結局、新幹線は地方まで行けず、東京に引き返して、次の日、飛行機で行きました」と説明。「わたしは現場に行けないのではないか……と思ったので、ミッションでした」と当時の不安な心情も打ち明けた。
最後に杉咲は、悠真や宇宙船などの関わり合いを通して「分かり合えない存在だからこそ歩み寄る大切さを教えてくれる作品だと思います」とアピールし、「それは対人関係を築き上げていくための大事なヒントで、すごく心に響くメッセージだと思います。美しくて、スペクタクル、ワクワクやささやかな勇気をもらえる作品になっています。たくさんの方々に楽しんでいただけたらうれしいです」と呼び掛けた。(錦怜那)