『ゴジラVSビオランテ』『ヒポクラテスたち』大森一樹監督が70歳で死去
映画『ヒポクラテスたち』『ゴジラVSビオランテ』などを手掛けた映画監督の大森一樹さんが、 11月12日の11時28分、急性骨髄性白血病のため兵庫医科大学病院で亡くなったと日本映画監督協会が発表した。70歳だった。
同協会によると、葬儀・告別式は近親者のみで行われ、後日「お別れの会」(期日未定)を行う予定。
大森監督は1952年生まれの大阪市出身。高校時代から映画を撮りはじめ、城戸賞を受賞したオリジナル脚本『オレンジロード急行』(1978)で劇場映画監督デビュー。京都府立医大の体験をもとにした『ヒポクラテスたち』(1980)や、村上春樹さん原作の『風の歌を聴け』(1981)、吉川晃司さん主演の『すかんぴんウォーク』(1984)、『ユー★ガッタ★チャンス』(1985)、『テイク・イット・イージー』(1986)や、斉藤由貴さん主演の『恋する女たち』(1986)、『トットチャンネル』(1987)などを手掛けた。
平成『ゴジラ』シリーズでは『ゴジラVSビオランテ』(1989)、『ゴジラVSキングギドラ』(1991)を監督。『ゴジラVSモスラ』(1992)、『ゴジラVSデストロイア』(1995)では脚本を務めた。
阪神・淡路大震災の復興事業として『明るくなるまでこの恋を』(1999)を自主制作。そのほかにも、SMAP主演の『シュート!』(1994)、『大失恋。』(1995)、『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』(1996)、『走れ!イチロー』(2001)、『T.R.Y.』(2002)、『劇場版 超星艦隊セイザーX 戦え! 星の戦士たち』(2005)、『津軽百年食堂』(2011)、『ベトナムの風に吹かれて』(2015)など数多くの作品を手掛けた。(編集部・入倉功一)