デヴィッド・クローネンバーグ『ビデオドローム』4Kディレクターズカット版公開決定
鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督作『ヴィデオドローム』(1982)が、89分のディレクターズカット、4Kデジタルリストア版となった「テアトル・クラシックス ACT.3 ビデオドローム 4K ディレクターズカット版」として、6月16日より全国順次公開されることが決定した。
誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた名作を、東京テアトルがセレクトする「テアトル・クラシックス」の第3弾。暴力的でひわいな番組が売りのテレビ局の社長が、過激な海賊番組「ビデオドローム」にのめり込み、現実と幻覚の区別を失っていく姿を描いた作品で、クローネンバーグ監督の初期を代表するカルト作品として支持されている。
「ビデオドローム」に支配されていく主人公・マックスを演じたのは、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『サルバドル/遥かなる日々』などのジェームズ・ウッズ。番組に興味を抱くラジオパーソナリティ、ニッキー役は、ロックバンド・ブロンディのボーカル、デボラ・ハリーが務めた。強烈な印象を残す特殊メイクは、巨匠リック・ベイカーが担当。アメリカ公開から40周年の節目を迎えたカルト作が、スクリーンに蘇る。(編集部・入倉功一)