北村匠海『クローズ』を超える思いで メンバー集結は「まさに運命」
俳優の北村匠海(25)が21日、丸の内ピカデリーで行われた映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-』(公開中)の初日舞台あいさつに登壇。伝説のヤンキー映画として人気を博した『クローズ』シリーズを超えるぐらいの代表作にしようと同世代の俳優たちと誓った思いが「体現できた」と自信をのぞかせていた。舞台あいさつには山田裕貴、杉野遥亮、今田美桜、眞栄田郷敦、清水尋也、磯村勇斗、高杉真宙、間宮祥太朗、吉沢亮、英勉監督も出席した。
本作は、2021年に公開され、興収45億円を記録し同年の邦画実写映画ナンバーワンを記録した『東京リベンジャーズ』の続編。原作でも屈指の人気を誇る、東京卍會の仲間の絆や悲劇がつづられた「血のハロウィン編」を「運命」「決戦」の2部作で描く。
前作公開後、「血のハロウィン編」を描くことは“義務”だと強い思いを抱いていた主人公・タケミチ役の北村。その思いが実を結び初日を迎えられたことに「第一線級で活躍しているメンバーが集まり、大変なスケジュールのなか、目の前のことをおのおのが全うしてきたからこそ完成できた作品なんです」としみじみ。「改めてこの作品に出会えてよかった」と感無量の表情を見せる。
イベントでは「仲間と感じられたエピソード」や「劇中の名言や格好いいと思えるセリフ」などをお題に、豪華キャストたちがクロストークを展開。北村は、清水演じる半間の口癖「だりぃ」が印象に残っていると明かすと「パート1で全然出番がなかった(清水演じる)半間だからこそ、今回尋也がこのセリフにすべてをかけている感じがしたんです。尋也と(一虎役の村上)虹郎とは10代の時にドラマで一緒になって、その時から知っている仲。尋也が、先輩方にくらいついてやろうという思いが『だりぃ』に込められていたと思う」と理由を説明する。
その後も和気あいあいと仲良しトークが展開していたが、最後に北村は「締めますね」と切り出すと「気持ちでは続編をやりたいと思っていたけれど、正直このメンバーが集まれると思っていなかった。でもみんなが集まってくれて、こんなに盛り上がる作品が作れるなんて、まさに運命だと思う。ここにはいませんが(場地役の)永山絢斗くんや、虹郎もすごい熱量でぶつかってくれました」と感謝を述べる。
さらに北村は「最初に僕ら世代で、『クローズ』シリーズを超えるぐらいの代表作を作ろうという思いで作品に臨みましたが、今回のパート1、パート2で、それが体現できたのかなと思っています」と自信をのぞかせると「今後続けていく役者人生のなかで、かけがえのない経験ができた作品です。いつもは映画が公開すると、自分たちの手を離れていく感じがするのですが、『東京リベンジャーズ』はずっと心の中にあって、これからも愛でていければと思っています」と語っていた。(磯部正和)