山で遺体発見の英俳優、生前最後のインタビューで登山の危険性を訴えていた
映画『眺めのいい部屋』(1986)やドラマ「24 TWENTY FOUR」シーズン5(2006)などで知られ、現地時間6月24日に米・カリフォルニア州の山で遺体が発見された英俳優ジュリアン・サンズさん(65)。彼が生前最後に受けた Radio Times 誌のインタビューでは、自ら登山の危険性を訴えていたことが判明した。
【画像】ドラマ「24 TWENTY FOUR」出演時のジュリアンさん
大の登山好きで知られるジュリアンさんは、気候変動によって地形が不安定になっていると指摘しており「もしも登山に集中したいという願望がないのなら、登山にコミットしないのであれば、登山はさらに危険になる」と警鐘していた。
登山中に不気味な経験を何度もしてきたというジュリアンさん。「山では多くの人たちが命を落とす。遺体と遭遇し、ぞっとすることだってあるだろう。でも、それは超自然現象ではない。人間は大自然の中で暮らしている。大自然は自らその力を証明するのだ」とも語っている。
ジュリアンさんは今年1月、カリフォルニア州のボールディ山でハイキング中に行方不明となっていた。捜索救助ボランティアが500時間以上を費やし、捜査を行うものの安否はわからず。消息を絶って5か月が経過した6月、ボールディ山で身元不明の遺体が発見され、検視局が特定した結果ジュリアンさんのものと判明した。(編集部・倉本拓弥)