『ゴジラ』実写ドラマで同じ役、最初は戸惑いも…「モナーク」カート&ワイアット・ラッセルが親子共演を選んだ理由
生誕70周年を迎える『ゴジラ』初の実写ドラマシリーズ「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」で親子共演を果たしたカート・ラッセル&ワイアット・ラッセルが、親子で一人の人物を演じることになった心境や、ゴジラ映画に対する思いを語った。
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米レジェンダリーが展開する作品群「モンスター・ヴァース」のドラマシリーズとして、ゴジラやタイタン(怪獣)が実在する世界に存在する秘密組織「モナーク」の謎に迫る本作。ラッセル親子が演じるのは、失踪した父を探すケイトたちが出会う陸軍将校リー・ショウ。カートは現在のショウ、ワイアットは過去のショウをそれぞれ演じている。
実際の親子を起用して、同一人物を別の時代で描くユニークなアイデアが採用された本作。しかし、ワイアットは「最初は、必ずしも親子で演じる必要がないのではと思っていました」と戸惑いを感じていたと明かす。「『ゴジラ』はとてつもなく大きなプロパティー。(ショウを親子で演じるのは)あまりにも多きすぎるアイデアでした」
しかし、キャラクターを掘り下げていくにつれて、親子で演じる挑戦の楽しさを見出したワイアット。「私たちがやろうとしていることは、観客にインパクトを与えると思いました。(最終話が配信された時に)上手くいっていればいいですね」
一方、父カートは「息子と同じキャラクターを演じることはとても興味深い話だった」と明かすと、「それが(ドラマ出演の)決め手になったことでもあります。ワイアットとの共演はとても楽しいですよ」と笑顔を見せた。
本作出演にあたり、東宝製作の『ゴジラ』1作目(1954)を観直したワイアット。「作品を観て気づいたのは、ゴジラの登場時間がそこまで多くないこと。始まってから1時間近く登場しないんです。というのも映画の核となっているのが人間ドラマだから」と語ると、「『モナーク』は初代『ゴジラ』映画のような人間中心の物語に戻そうとしています。『ゴジラ』の最大の魅力はそこにあると思いますし、原点に戻る楽しさもあります」と明かす。
15日に第6話が配信され、物語も後半戦に突入した。カートは「第5話までに準備されたものが、第6話からベールが剥がされていきます」と説明。「これからが全ての始まりです。今まで積み重ねてきたものが明らかになります」と期待をあおった。(編集部・倉本拓弥)
「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」はApple TV+にて独占配信中(2024年1月12日まで毎週金曜日新エピソード配信)