脚本家・岡田惠和、有村架純&坂口健太郎主演ドラマに1年 「いまは燃え尽きてしまって…」
Netflixラインナップ発表会イベント「Next on Netflix2024」が8日に都内で開催され、有村架純と坂口健太郎がダブル主演を務めるNetflixシリーズ「さよならのつづき」の脚本家・岡田惠和が登壇。物語の着想や、地上波ドラマの脚本づくりとの違いについて明かした。
本作は、プロポーズされた日に恋人・雄介(キャスト未発表)を事故で失った女性さえ子(有村)と、雄介の心臓を提供された相手・成瀬(坂口)、運命に翻弄される2人の切なくも美しい奇跡を描くラブストーリー。脚本は、有村主演の朝ドラ「ひよっこ」や映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』など多くのヒットドラマ・映画を手掛けてきた岡田惠和。
岡田にとって初となるNetflix作品。「新人のつもりで、全身全霊で書きました」と笑顔を見せると、これまでの作品と脚本の作り方が大きく違ったことを明かす。岡田は、地上波ドラマは「脚本を書きながら撮影し、時間が詰まったなかでの執筆活動だった」と言うが、本作は「すべて書き終えて完成してから撮影するというスタイルでした」と違いを説明。
脚本づくりには1年間かけたといい、Netflixが採用している「バイブルワークショップ」に参加。「ハリウッドの現役バリバリのショーランナーにプロットを見てもらって感想を聞けました。納得するところもあり、注意するところもあり、自信をくれたこともありました」と振り返る。
物語の種となったのは「臓器移植による記憶の転移」。Netflixのプロデューサーの父親が倒れた際、臓器移植によって強い特技や愛情が臓器に残るという話を医師から聞き、そのことを岡田に話したという。
岡田は「お父様の具合が悪いというなかでの打ち合わせだったので、楽しい日ではなかったのですが、このお話を聞いてラブロマンスが頭に浮かびました。素敵なラブストーリーになるのかもと思ってスタートしました」と語る。
また、「ストレートかつ強くて美しい作品ができる予感がありました」と脚本執筆の段階で自信があったそうで、「人を思うことが人を救う物語。最後まで観ていただいても、決して嫌な気持ちになる物語ではないです」と断言。
さらに「ものすごく手応えがあります。新しいデビュー作だと思えるぐらい期待していただきたいです」と付け加え、「いまは燃え尽きてしまって次はどうしよう……という気持ちです」と完全燃焼した様子だった。(磯部正和)
Netflixシリーズ「さよならのつづき」は2024年世界独占配信