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ソン・ジュンギ、主演映画『ロ・ギワン』出演の縁を語る「これはもう縁だなと感じた」

ソン・ジュンギ
ソン・ジュンギ

 韓国でロングセラーを記録したチョ・へジンの小説「ロ・ギワンに会った」を原作に、ソン・ジュンギチェ・ソンウンを迎えて映像化したNetflix映画『ロ・ギワン』(Netflixにて3月1日より独占配信開始)の製作報告会がソウル市内のホテルで開催され、初共演となるソン・ジュンギとチェ・ソンウン、そしてキム・ヒジン監督が撮影の裏話などを語った。

【画像】和やかな雰囲気!『ロ・ギワン』製作報告会の様子

 北朝鮮を脱出して身一つでベルギーに到着したものの、すぐに難民申請を受けることができず苦しい生活を送るロ・ギワン(ソン・ジュンギ)。生きる希望をなくした元射撃選手でベルギー国籍を持つマリ(チェ・ソンウン)。必死に生きようとするギワンと生きる希望を失ったマリは、ある事件がきっかけで偶然知り合い、いつしか互いに惹かれ合うようになる。ヒジン監督は本作が監督デビュー作となる。

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 脚本も担当しているヒジン監督は、執筆当時、ギワン役にソン・ジュンギをイメージしていたとオファーしたものの、断られてしまったという。ソン・ジュンギは、「6、7年前にシナリオをもらい素晴らしいと思ったのですが、当時は自分がどうしても共感できない部分があり断ったんです。その後クランクインしたという話を聞かなかったこともあり、なぜ断ってしまったんだろうと後悔していたのですが、『財閥家の末息子~Reborn Rich~』の撮影中に再び出演オファーが来たんです。これはもう縁だなと感じ、自分が出演すべき作品と考えて出演を快諾しました」と出演秘話を明かした。

 原作小説は脱北者であるロ・ギワンの足跡を追う内容だが、本作ではマリというキャラを登場させている。これについてヒジン監督は「執筆当時、制作会社からラブロマンスを加味したスタイルで監督してみないかとオファーをいただいたんです。必死に生きようとするギワンに対して、生きる意味を失うマリを登場させることで癒やしを基幹に据えたのです」と原作を大きく改変した経緯を説明した。

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チェ・ソンウン&ソン・ジュンギ

 マリを演じるのはオーディションを通じて選ばれたチェ・ソンウン。彼女が出演した映画『スタートアップ!』の撮影現場を訪れたというソン・ジュンギは「撮影現場では口数の少ないおとなしい女性だったのが、映画の中では少なくないセリフをこなしていて驚きました」と女優としてのポテンシャルを感じたというエピソードを明かした。一方、チェ・ソンウンも「共演してみて、ソンさんは演技に対してすごくストイックで自身の演技に悩み、納得がいかない場合は撮り直しを申し出るんです。演じることへのアグレッシブさは見習うべきだと思いました」とソン・ジュンギの俳優としての姿勢に学びがあったと語った。

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 本作の舞台はベルギーであるが、実際に撮影が行われたのはハンガリーのブダペスト。ソン・ジュンギは、ギワンの北朝鮮訛りのセリフよりも長期海外ロケに不安があったそうだ。「撮影は当然ベルギーだと思っていたのですが、ブダペストと聞いて意外でした。ブダペストも美しい街ですが、一歩裏に行くと得体のしれない閉塞感があり作品の雰囲気にふさわしいと思いました。何より言葉も撮影の勝手も違う異国で撮りきった監督はすごいです」とヒジン監督の手腕を高く評価していた。(土田真樹)

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