安藤サクラ、自ら受賞を発表する異例の事態!『ゴジラ-1.0』で2年連続の最優秀助演女優賞
第47回日本アカデミー賞
第47回日本アカデミー賞の授賞式が8日、グランドプリンスホテル新高輪で行われ、安藤サクラ(38)が映画『ゴジラ-1.0』の演技で2年連続の最優秀助演女優賞を受賞。同賞のプレゼンターも務めた安藤は、自身の受賞を自ら発表する異例の事態となった。
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『ゴジラ』シリーズの70周年記念作品として制作された『ゴジラ-1.0』は、戦後、焼け野原となった日本にゴジラが現れ、戦争の惨禍を生き抜いた主人公らに襲い掛かるさまを描くストーリー。安藤が演じたのは戦争で子供を亡くした女性。戦争から帰還した主人公・敷島(神木隆之介)の隣人で、血のつながらない女性(浜辺美波)と赤ん坊と暮らす敷島に親身になる役どころだった。
昨年の第46回『ある男』に続き、2年連続の最優秀助演女優賞受賞となった安藤。プレゼンターも務めた安藤は「今日は大好きな皆様と同じ助演女優賞で受賞させていただくことができてとってもうれしかったです。では発表致します」とアナウンスを始めると、恐縮した様子で「最優秀助演女優賞は……『ゴジラ-1.0』の安藤です」と発表。
ブロンズを受け取った安藤は、司会から「最優秀助演女優賞受賞の安藤サクラさんです。一言いただきます」とスピーチを促され、「まさかの展開に声が出なくなって本当にすみません……もうちょっと立派にできたらよかったんですけど……」と驚きを隠せない様子だったが、「すごいですね『ゴジラ-1.0』!」と力強く切り出した。
「『ゴジラ-1.0』の勢いが凄いです。わたしは本当にそのゴジラの勢いに乗せていただいた感じですが、わたしはこの映画の中でゴジラを見てもいませんし、ゴジラが来るとかそういう恐怖も感じておりません。ただ、すごく皆様の作り出したあのすごいゴジラと皆様のお芝居で作り出されたあの世界観があって近所のおばちゃんは今、こんな賞をいただくことができました。本当にありがとうございます」とスタッフ、キャストに感謝。
最後に、昨年12月に亡くなった本作のプロデューサー、阿部秀司さんに「先ほどから皆さんおっしゃっていますが“阿部さん、まさかの受賞させていただけたよ!”と伝えたいです」とメッセージを送った。
『ゴジラ-1.0』は2023年11月3日に公開され、2024年3月3日までの公開122日間で観客動員392万人・興行収入60.1億円を記録。11日(日本時間)に授賞式が開催される第96回米アカデミー賞において、邦画初となる視覚効果賞にノミネートされるなど海外でも注目を浴びている。
安藤は第47回日本アカデミー賞で、是枝裕和監督の映画『怪物』の演技で優秀主演女優賞も受賞。同映画賞では、これまで第38回優秀主演女優賞(『0.5ミリ』)、第39回最優秀主演女優賞(『百円の恋』)、第42回最優秀主演女優賞(『万引き家族』)、第46回最優秀助演女優賞(『ある男』)を受賞。最優秀賞の受賞は計4度目となる。
優秀助演女優賞は安藤のほか上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『シン・仮面ライダー』)、松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)が受賞した。(編集部・石井百合子)