「光る君へ」猟奇事件に戦慄…残された謎に指摘も
吉高由里子が紫式部(まひろ)役で主演を務める大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合・日曜午後8時~ほか)の17日放送・第11回では、7歳の一条天皇の即位式を前に猟奇的な事件が発生し、SNSでは事件に対する戦慄の声であふれたほか、対処に当たった藤原道長(柄本佑)の様子が反響を呼んだ(※一部ネタバレあり)。
第11回「まどう心」は、道長の父・兼家(段田安則)の謀略により花山天皇(本郷奏多)が19歳にして退位させられたのちのこと。事件は兼家の孫である一条天皇(高木波瑠)の即位式が執り行われる朝に発生した。式の準備が行われる中、大極殿(天皇が儀式や政を行う内裏の建物)で悲鳴が上がり、内裏の警備をしていた道長が駆け付けると、高御座(天皇の玉座)の飾りつけをしていた内匠司(宮廷の調度品や儀式用具などを製作する職人)と女官たちが震え上がっていた。出家させられた花山天皇(現花山院)が呪詛を行う姿と交互に道長が高御座に近づく姿が映し出され、そこに子供の生首が置かれていることがわかる。
「麒麟がくる」(2020~2021)や「鎌倉殿の13人」(2022)、「どうする家康」(2023)など近年の大河ドラマでは首桶が多々見られたが、今回は生首とあって「まさか子供の生首を首桶なしで映すとは」「平安大河で生首見るとは思わなかった」「首桶じゃなくガチで出てきた」「生首だと知ってゾッとした」「めっちゃホラー」と戦慄の声が続々。
冒頭で行成(渡辺大知)が「お顔が……」と道長の異変を察知していたが、視聴者の間で語り草になっているのが事件の対処に当たった道長の様子。道長は努めて冷静に、首を鴨川に捨てに行くよう指示し、内匠司らには「外に伝えれば命はないものと思え」と口止め。怯えて式の支度にかかろうとしない彼らに業を煮やした道長が自らの袖で高御座の血を拭い、「穢れてなぞおらぬ」と言い放つさまに違和感を抱く視聴者も多く、直秀(毎熊克哉)の死や父・兼家のクーデターなど激動の日々を過ごした道長を思い返しながら、その変貌を指摘する声が上がっていた。
また、道長は事件の一部始終を兼家に報告する際、誰の仕業なのかといぶかしがっていたが、視聴者が特に気にしていたのは「誰の首」であるかということ。首の主は明かされておらず、SNSでは「ところで誰の首なの?そこはスルーなの?」「で、誰の首なんだ?」と悲痛の声が叫ばれている。(石川友里恵)