平泉成、80歳で映画初主演!Aぇ! group・佐野晶哉と58歳差の師弟役
約60年のキャリアを持ち、今年80歳を迎える俳優の平泉成が、あるた梨沙の同名漫画に基づく『明日を綴る写真館』(6月7日公開)で初の映画主演を務めることが明らかになった。自身の趣味である写真撮影ともリンクする役柄で、さびれた写真館を営む鮫島を演じる。その鮫島に弟子入りを志願する気鋭の若手カメラマン・太一役で、アイドルグループ・Aぇ! groupの佐野晶哉(22)が出演。自分に素直になれない共通点を持つ鮫島と太一が、人々の抱える想い残しのために奔走し、互いに影響し合いながら成長し、やがて思いもよらない奇跡を起こすさまが描かれる。あわせて鮫島と太一の姿を捉えたポスタービジュアルと予告編も公開された。
近年は大河ドラマ「青天を衝け」(2021)、映画『おまえの罪を自白しろ』(2023)、ドラマ「正直不動産スペシャル」(2024)などに出演し、今年6月に80歳を迎える平泉。本作での主演に、「秋山(純)監督から「映画を一緒にやりましょう」とお誘いを受け、お話をお聞きしたところ、なんと主演での出演でした。いつの日かこんなことも・・・と 60年、コツコツと積み重ねてきたつもりの俳優人生でした」とコメント。「佐野くんは素直でチャーミング、とてもとても良かったです」と佐野の魅力に触れている。
一方、佐野は平泉と同じく本作のメガホンをとった秋山純監督と中井由梨子脚本による映画『20歳のソウル』(2022)に出演しており、「「またかならずやろう!」と言ってくださっていた秋山監督と中井さんの作品に、もう一度出演させていただき撮影期間は喜びの毎日でした。日常に綴られている愛を思い出せる温もりに溢れた作品です。成さんと鮫島さんの背中を重ね合わせながら太一と共に成長させていただきました」と撮影を振り返っている。
鮫島と太一を取り巻く面々のキャストも発表。ウェディングプランナーとして活躍する太一の母・冴絵役に黒木瞳、鮫島の妻・桜役に市毛良枝、鮫島写真館に訪れる客・牧役に佐藤浩市、牧の妻・悦子役に吉瀬美智子、太一の父親役に高橋克典、街のケーキ屋を営むパティシエ・杉田役に田中健。美保純、赤井英和、嘉島陸、咲貴、田中洸希(SUPER★DRAGON)らが名を連ねる。
予告映像は、鮫島と太一の出会い、そして想い残しを抱えた写真館を訪れる人々の人生の瞬間を切り取ったもの。鮫島と出会う前は他人に関心を持たず淡々と写真を撮っていた太一だが、鮫島が撮った写真に感銘を受け、弟子入りを志願。遺影を撮りたいと願い出る牧(佐藤浩市)や、ホスピスで療養生活を送る雪代(美保純)らの人生に触れていく。「被写体を撮ることだけが写真家の仕事じゃないだろ」と客の心残りや後悔に向き合う鮫島や、感情をあらわにして涙を流す太一の姿も見られる。
平泉、佐野、原作者・あるたのコメント全文は下記の通り。(石川友里恵)
平泉成(鮫島武治役)
秋山監督から「映画を一緒にやりましょう」とお誘いを受け、お話をお聞きしたところ、なんと主演での出演でした。いつの日かこんなことも・・・と60年、コツコツと積み重ねてきたつもりの俳優人生でした。鮫島写真館に集う人々の優しくて心温まる愛情物語、そして何より私好みのシナリオでもありましたので「よろしくお願いします」とお返ししました。撮影が始まり、多くのスタッフ・キャストのみんなとパスだ、フェイントだ、ロングパスだ、とまるでサッカーのような現場でしたが、秋山監督の大きな背中を皆で追いながら全力で走り抜きました。佐野くんは素直でチャーミング、とてもとても良かったです。また若い頃から知っているベテラン俳優陣も快く出演してくださり、そのお芝居は深みを増した素敵なものでした。人の温もり、人を想う心が物語の底にあり、きっとこの作品を押し上げてくれると思います。どうか劇場に足をお運び楽しんでください。
佐野晶哉(五十嵐太一役)
五十嵐太一役で出演させていただきます Aぇ! group の佐野晶哉です。「またかならずやろう!」と言ってくださっていた秋山監督と中井さんの作品に、もう一度出演させていただき撮影期間は喜びの毎日でした。日常に綴られている愛を思い出せる温もりに溢れた作品です。成さんと鮫島さんの背中を重ね合わせながら太一と共に成長させていただきました。この映画が皆さんの明日を彩る一枚になることを願ってます。
あるた梨沙(原作者)
映画化のお話をいただいたときは、驚きと喜びが同時に湧き上がりました。まさか自分の漫画が映画化するなんて!の驚きと、私の漫画を見つけてくれてありがとうございます!の喜びです。一度、撮影現場にもお邪魔したのですが、写真を確認するためにモニターを見つめる太一の表情、そこに声をかける鮫島さんの優しい声色。平泉さん、佐野さん、おふたりともイメージ通りに(イメージ以上に)キャラクターを表現してくれていて感動しました。太一たちの仕事が、生活が、成長が、たくさんの方に見ていただけることを嬉しく思っています。映画版「明日を綴る写真館」の公開、とても楽しみです!