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今後のマーベルドラマ、過去作を予習せずとも楽しめる作品に 世界観共有は継続

ブランド再編成で新規層の獲得を目指す
ブランド再編成で新規層の獲得を目指す - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 マーベルが今後配信するMCU(マーベル・シネティック・ユニバース)ドラマシリーズは、世界観を共有しながらも、過去作を必ずしも観る必要がない構成になっていくという。マーベル・スタジオ重役のブラッド・ヴィンダーバウムが、ComicBook.comに明かした。

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 マーベル・スタジオは先日、新たなドラマシリーズの配信スケジュールと合わせて、配信ドラマ制作に特化したブランドとして「マーベル・テレビジョン」の復活を発表した。マーベル・テレビジョンは、かつて「エージェント・オブ・シールド」やNetflixで展開された「ザ・ディフェンダーズ・サーガ」作品を制作していた制作会社で知られ、現在はMCU新作ドラマ「アガサ・オール・アロング(原題) / Agatha All Along」(9月18日配信)、「デアデビル:ボーン・アゲイン(原題) / Daredevil: Born Again」(2025年3月配信予定)、「アイアンハート(原題) / Ironheart」(2025年配信)のロゴにその名が刻まれている。

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 マーベル・テレビジョン復活の狙いについて、ヴィンダーバウムは「視聴者が今後の新作に入りやすくするため」であると、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の状況を踏まえて説明している。

 「マーベルはみなさんがいつでも入ってきて、世界観を探索できるように扉を開けたままにしておきたかった。『エンドゲーム』後は、ある作品を観るために全てを視聴する必要がありました。対してコミックファンは、好きなところから入って、そこからユニバースにのめりこんで、好みに合わせて探索することができます」

 ヴィンダーバウムが指摘する通り、『エンドゲーム』以降のMCUは、1本の映画を観るために複数の映画・ドラマを予習する必要があったり、マルチバース化が加速した影響で複雑化し、新規層が入りずらい状況にあった。しかし今後は、世界観をしつつも、事前に作品を予習しなくても楽しめる作品づくりに方針転換していくという。

 「マーベル・スタジオ、マーベル・テレビジョン、マーベル・アニメーション、マーベル・スポットライトと再編成した理由の一つは、観客に『どこからでも入ることができます。作品はつながっていますが、実際はそうではない。Bを楽しむために、Aを観る必要はない。マーベルの作品群の中から、好きなものを選んで楽しむことができます』と伝えることなのです」

 なお、マーベル・スタジオの親会社である米ウォルト・ディズニー・カンパニーのボブ・アイガーCEOは、MCU作品の製作削減を表明しており、映画は1年に2本(最大でも3本)、ドラマシリーズは2本にまで絞り、質の向上を図る予定だと明かしている。(編集部・倉本拓弥)

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