「御上先生」飯田P、常盤貴子に託したもの 冴島悠子は「愛の化身」
26日に放送される日曜劇場「御上先生」(TBS系・毎週日曜よる9時~)第2話を前に、飯田和孝プロデューサーが、元女性教師・冴島悠子役を務める常盤貴子のキャスティング理由を明かした。
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「御上先生」は、高校教師となった東大卒のエリート文科省官僚・御上孝(松坂桃李)が、令和を生きる生徒たちと共に、汚い大人たちの権力によって子供たちが犠牲になっている現実に立ち向かう“大逆転教育再生ストーリー”。
常盤演じる冴島悠子は、御上の配属先である私立隣徳学院の元教師で、同僚教員との不倫をリークされたことで退職し、現在はコンビニエンスストアで働いている。第1話ではそれほど多くの出番があったわけではないが、放送後、冴島の存在感や、常盤が同役を務めていることに視聴者が高い関心を示し、冒頭で起きた殺人事件との関連性や、第2話以降の冴島がどのように物語に絡んでいくのかを詮索する書き込みが、SNS上にあふれた。
飯田プロデューサーと常盤は、過去に日曜劇場「とんび」(2013)で、飯田がAP(アシスタントプロデューサー)という立場で顔を合わせている。「内野聖陽さん演じる市川安男の妻・市川美佐子を演じたのが常盤さんだったんです。すごく愛情深い役だったんですけど、冴島悠子も実はこのドラマの中で、ある種、愛の化身というか、愛を一番表現できるキャラクターとして存在している。すごく明るくて朗らかな方で、常盤さん自身の持っているキャラクターも魅力的です」と常盤の起用理由を明かす。
彼女の不倫をリークしたのは、御上が担任を務める3年2組の生徒で、報道部部長の神崎拓斗(奥平大兼)だ。今後の展開では、神崎と冴島がどう対峙していくかも見どころの一つとなる。飯田プロデューサーは「個人的なことが社会の問題でもあるというところを作るためには、どうすればいいかというところから、(脚本家の)詩森(ろば)さんと話をして、神崎を報道部という設定にし、彼の作る新聞からいろんなことが絡んでいるという展開を考えました」と神崎の役割を説明する。
その上で「小さな出来事が、最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながっていくという、バタフライエフェクトのような展開になっています。そのバタフライエフェクトが、いつどの時点から始まっているのかにもぜひ注目して見てほしいです」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)