ワン・ダイレクションのリアム・ペインさん、死亡時の血中アルコール濃度が判明

昨年10月にホテルの自室バルコニーから転落死したワン・ダイレクションのリアム・ペインさんの、当時の血中アルコール濃度は0.27%だったとアルゼンチン国家検察庁が発表した。
リアムさんは昨年10月16日午後、滞在先のアルゼンチン・ブエノスアイレスのホテルの自室バルコニーから転落し、その場で死亡が確認された。31歳だった。リアムさんは死の直前にホテルで破壊的な行動を取っているところを目撃されており、部屋からは薬物の数々が押収されていた。
この悲劇から4か月以上がたち、リアムさんの死亡時の血中アルコール濃度が0.27%だったと判明した。これは混乱、見当識障害、めまいなど深刻な症状を引き起こす濃度で、0.3%以上だと急性アルコール中毒の危険がある。リアムさんの体内からはアルコールのほか、コカインや抗うつ剤などの薬物も多く検出されている。なお当時から、死因はバルコニーから落ちたことによる複数の外傷と内外出血であり、自傷行為や他者から暴力を受けた形跡はないと発表されている。
ワン・ダイレクションは、2010年放送のオーディション番組「Xファクター」を通して結成されたボーイバンド。世界的人気を博したが、2016年に活動を休止し、以降はメンバーそれぞれがソロで活動している。リアムさんはかつて、ワン・ダイレクション時代はアルコールと処方箋薬と格闘していたと明かしたこともある。(朝倉健人)