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「ゴジュウジャー」ユニバース戦士は「百癖くらいある」松浦&芝高プロデューサーが明かす歴代レッドの扱い

ゴジュウジャーのライバル!ユニバース戦士のクワガタオージャー
ゴジュウジャーのライバル!ユニバース戦士のクワガタオージャー - (c)テレビ朝日・東映AG・東映

 スーパー戦隊シリーズ50周年記念作品「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」(テレビ朝日系・毎週日曜午前9時30分~)のプロデューサーを務める松浦大悟(東映)と芝高啓介(テレビ朝日)がリモートインタビューに応じ、劇中でゴジュウジャーの前に立ちはだかる歴代レッド(通称:ユニバース戦士)に関する設定秘話や今後の展開について語った。

【動画】「ゴジュウジャー」激アツ!座談会 話題の第1話を最速振り返り!

 「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」は、スーパー戦隊の中で最高最強の“ナンバーワン”を目指し、動物や恐竜といった獣(けもの)をモチーフにした5人の新ヒーローが活躍する物語。巨神テガソードと「指輪の契約」を交わした者たちが、全て集めると願いが叶うセンタイリングを巡り、悪の組織ブライダンが送り込むノーワン怪人やユニバース戦士とさまざまな「ナンバーワン対決」に挑む。

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歴代レッドを追加戦士に!?「ユニバース戦士」誕生秘話

歴代レッド続々!第3話に登場したユニバース戦士のドンモモタロウ - (c)テレビ朝日・東映AG・東映

 過去のレッドをゴジュウジャーのライバルとして登場させるのは、歴代の東映特撮アニバーサリー作品との差別化を図る上でも魅力的な設定だ。松浦プロデューサーたちは、ユニバース戦士という設定を導入するにあたり、スーパー戦隊シリーズにおける“追加戦士”に着目した。

 「スーパー戦隊シリーズが世の中のコンテンツに影響を与えている点は数多くあると思うのですが、その発明のひとつに『追加戦士』があると思っていて。追加戦士が登場するタイミングって毎年すごく盛り上がるんです。『追加戦士』こそは、スーパー戦隊のミソ。過去のレッドを印象付けたいのならば、たとえば過去レッドたちを『追加戦士』として描いていくのはどうだろう? というのが最初に考えついたことでした。つまり、追加戦士が1か月に1人とか、3話に1人とか。ペースは異なりますが定期的に過去レッドを使って『追加戦士登場!』というギミックをやれたら盛り上がるんじゃないかなと。しかし、そのためにはあくまで過去レッドを『ゴジュウジャー』における、いちキャラクター、かつ個性が強いキャラクターとして考える必要が出てきた。その後、戦隊同士は『ライバル』であるという番組の輪郭も見えて来て、今の『ユニバース戦士』という形に落ち着きましたが、最初の出発点はそのようなことでしたね」(松浦プロデューサー)

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 第1話と第2話にはクワガタオージャー、第3話にはドンモモタロウがユニバース戦士として登場した。変身者の設定は、コンビニバイトや超カリスマ総理大臣などオリジナル作品とは全く違う。このギミックは、作家スティーヴン・キングや漫画家・手塚治虫の作品などで見られる「スターシステム」(各キャラクターが全く違う役柄で作品に登場すること)を連想させる。

 「ドンモモタロウというキャラクターは登場するけど、『ゴジュウジャー』ではオリジナルとは違う役柄になっています。往年のレッド達にスターとして出演していただき、スーパー戦隊同士のバトルという見せ方ができれば、オリジナルのファンや、その作品を見たことがない新規層にもさまざまな切り口を提供できるのかなと思いました」(芝高プロデューサー)

 本作における歴代レッドの位置付けについて、ゴジュウジャーと「対等な関係」を目指したと松浦プロデューサーは語る。「キャラクターやオリジナルキャストなど(当時の設定を)引き継いでいる場合だと、この番組だけ観ている人は楽しめないし、(視聴者層が)狭まっていってしまう恐れがあります。対等な関係値を探す上で、過去のヒーローを今年は追加戦士でありライバルとして考えてみようと。2つの要素をうまく混ぜ込めないかなと考えていきました」

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今を生きるキャラクターとして描きたい

七瀬公演じる超カリスマ総理大臣・熱海常夏 - (c)テレビ朝日・東映AG・東映

 ユニバース戦士の職業設定は、プロデューサー陣の要望をもとに脚本家の井上亜樹子が考えているという。「ドンモモタロウであれば、(オリジナル変身者の)桃井タロウをひと時でも忘れてしまうくらい強いキャラクターを作ってくださいというお願いを(井上さんに)しています」(松浦プロデューサー)

 第3話「日本のドン!私が総理!」では、ドンモモタロウに変身するユニバース戦士として、史上最年少の超カリスマ総理大臣・熱海常夏(七瀬公)が登場した。特撮作品にゆかりのある七瀬の起用は、芝高プロデューサーが激推ししていたそうだ。

 「台本を見た時、オーディションでお見かけした七瀬さんに演じてもらえたらいいねというのは、事あるごとに言っていました(笑)。熱海常夏は二面性のある役で、ゴジュウジャーの前に立ちはだかるライバルでもあるので、かつて“光の国”で敵役(注:『ウルトラマンタイガ』ウルトラマントレギア/霧崎役)を務めていた七瀬さんの胸を借りられたらなと思いました。(堤なつめ役・井内悠陽に続いて)特撮作品を経験したことがあるキャストが続いていますが、それで縛っているということではなく、それぞれ役に合っている人をキャスティングさせていただいております」(芝高プロデューサー)

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 ユニバース戦士は、今後も続々と登場する。「ゴジュウジャーと対等なライバルであり、一癖とは言わず百癖くらいあるキャラクターたちです」と松浦プロデューサーは予告し、「『ゴジュウジャー』における破天荒さと味の濃さを楽しんでいただくのは基本として、その後の展開もいろいろご用意しております。まずは『ゴジュウジャー』のキャラクターとして好きになっていただき、その後は、東映特撮ファンクラブ(TTFC)などで戦隊ワールドが広がっておりますので、サブスクでオリジナル作品に遡ってもらうなど、いろいろな方の入り口になればいいなと思っています」と期待を込める。

 芝高プロデューサーも「ユニバース戦士たちを、今を生きるキャラクターとして描きたいなと思っています」と強調。「かつて世界を救った偉大なるヒーローという扱いではなく、『ゴジュウジャー』の世界観の中で生きる者たちとして、今作がスーパー戦隊初めてという人たちにも楽しんでいただける一方で、オリジナルを知ってる人にはさらに楽しんでいただけるように、彼らを魅力的に描いていきたいと思います。そして、『あのレッドかっこよかった』『このレッドになりたい』という気持ちになる作品づくりを心がけていきたいです」と意気込んでいた。(取材・文:編集部・倉本拓弥)

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