金の国 水の国 (2022):映画短評
金の国 水の国 (2022)原作の完璧な映画化、賀来賢人と浜辺美波が素晴らしい
ぽっちゃりしていてコンプレックスだらけだけど実は芯の強いお姫様と、口が達者なお調子者に見えるけど頭脳明晰で一途な愛の意味を知っている青年が、偽装結婚から真実の愛を掴み、対立する2つの国を変えていくファンタジー。2016年の『このマンガがすごい!』オンナ編1位を獲得した岩本ナオのコミックを完璧に映画化。何より主演の賀来賢人と浜辺美波の声の演技が素晴らしい。中東やアジアの国をイメージした空想の国々を美しく描く美術や、壮麗なエバン・コールの音楽もお見事。観終わった後、温かくて清い気持ちになるのと同時に、どうして現実の世界はこうも醜い争いが続くのだろうかとため息が漏れる。大人も子どもも楽しめる作品。
この短評にはネタバレを含んでいます