JAWAN/ジャワーン (2023):映画短評
JAWAN/ジャワーン (2023)あれもこれも全部盛り
この頃のザック・スナイダー監督映画ではあまり見られなくなった、映画『300』の頃の派手で大仰なケレン味たっぷりのストップモーション/スローモーション、理由もなく背景で舞う何かの粒子、といった演出が今もたっぷり見られるのがインド映画。歌舞伎の"見得を切る"に似たあの感覚は、アジアの感性に合うということかもしれない。
本作にもその演出が満載で、さらにすべてが"全部盛り"。舞台は、昔の風習を守る小さな村から高層ビルの大都会まで。タッチは、古代叙事詩から『ミッション:インポッシブル』系現代アクションまで。ドラマは、復讐譚で刑務所ものでサイバー犯罪もので親子ドラマ。このヤリスギ感が快感。
この短評にはネタバレを含んでいます