あの年のクリスマス (2024):映画短評
あの年のクリスマス (2024)
子どもの悩みに向き合ったクリスマスファンタジー
『ラブ・アクチュアリー』の監督で『ブリジット・ジョーンズの日記』などの脚本を手がけたリチャード・カーティスの児童小説を原作にした子ども向けクリスマス・ファンタジー(脚本も)。とはいえ、ファンタジーの部分は重要ではなく、大雪に見舞われたイギリスの田舎町を舞台に、さまざまなタイプの子どもの悩みにフォーカスしたストーリーが展開する。クリスマスらしい楽しさはちゃんと担保しているので、深刻にならずに観ることができる。孤独を抱える独身の女性教師のキャラクターが良かった。大切なのは楽しい未来を想像する力と支え合うコミュニティということ。カーティスが自作をネタにしたギャグがあるので、映画ファンはお楽しみに。
この短評にはネタバレを含んでいます