虹色の朝が来るまで (2018):映画短評
虹色の朝が来るまで (2018)美しき2人の世界にうっとり
同性愛は日本でも認知されつつあるが、それでも恋のトキメキも戸惑いも、公表するか否かの葛藤も、個人的な問題は永遠に尽きない。加えて本作のカップルはろう者だ。小さなコミュニティの中で、セクシャルマイノリティーの恋の行方は? 日本語字幕はあるがあくまで聴者向け。2人がろう者のLGBTQイベントに初めて参加した時、出身地を聞かれて嘘をつくシーンなど、手話やろうコミュニティが分かるとより状況が理解できるのだろうと、歯痒く思う部分もある。それでも2人の真っ直ぐな芝居が多くの情報を伝えてくれるので無問題。何より純粋な愛は、様々なバリアを乗り越え、忘れさせてくれるのだということを改めて。心洗われる1本。
この短評にはネタバレを含んでいます