リュミエール!リュミエール! (2024):映画短評
リュミエール!リュミエール! (2024)映画の誕生を目撃している気持ちになる
2017年日本公開の『リュミエール!』を見逃した人に朗報。本作は、同作同様、1985年にシネマトグラフを発明したリュミエール兄弟による長さ50秒の短編を、リュミエール研究所所長ティエリー・フレモーがナレーションで解説する作品で、同作には未収録だった作品も含めて110本を紹介。
風景を映し出す初期の作品は、そこにあるものを観客に見せようとして撮影されたものだが、撮影者はそこにある何を撮ろうと意図したのか、なぜそこにカメラを置いたのか、なぜその瞬間にカメラを回し始めたのかを思うと、そこに記録ではない創作という行為が芽生えていることに気づかされて、まさに映画の誕生を目撃している気持ちになる。
この短評にはネタバレを含んでいます