サマショール ~遺言 第六章 (2020):映画短評
サマショール ~遺言 第六章 (2020)復興って何だ⁉︎
原発事故の影響で避難指示地域は徐々に解除され、国は復興五輪に躍起だ。だが現実を、2人のフォトジャーナリストが突きつける。前作『遺言 ~原発さえなければ(全五章)』に続きメーンとなるのは元酪農家で、地域のリーダーとして国内外に飯館の現状を訴え続けてきた長谷川健一さん。本シリーズ恒例の酒を交えての夕食で、チェルノブイリで未来の飯館の姿を見た長谷川さんの本音が明かされる。その消沈ぶりはなかなかにして衝撃的だ。そして帰還率の低さは村という共同体を再構築することの難しさも写し出す。私たちの社会は、どれだけ棄民を増やすのか。”この惑星の東京以外の場所は今年も明けてはいないようだ”(by 宇宙人ジョーンズ)
この短評にはネタバレを含んでいます