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二人ノ世界 (2017):映画短評

二人ノ世界 (2017)

2020年7月10日公開 104分

二人ノ世界
(C) 2020『二人ノ世界』製作プロジェクト
中山 治美

伝説の映画となるかも⁉︎

中山 治美 評価: ★★★★★ ★★★★★

熊切和嘉監督『鬼畜大宴会』が内容はもちろん山下敦弘、近藤龍人らのちの映画界を牽引する逸材たちがスタッフで参加していたことで伝説となったように、本作もお宝度高し。撮影・高木風太、録音・松野泉、記録・酒井麻衣はメジャーで活躍中。そして女優・土居志央梨だ。肝の太さは『リバーズ・エッジ』で実証済みだが、大学時代から只者じゃなかった。”シュッとした”土居の佇まいそのものに、目が不自由な華恵が乗り越えてきたであろう哀しみも強さも見えるかのよう。そんな土居と永瀬正敏が競演に加え、京都弁のセリフが言葉以上の想像を駆り立て、時に2人の心や目となるカメラワークにグッと心を掴まれる。実に豊潤な”二人ノ世界”である。

この短評にはネタバレを含んでいます
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