監督賞ノミネート
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アルフォンソ・キュアロン『ゼロ・グラビティ』
- 1961年11月28日生まれ
- メキシコ・メキシコシティ出身
メキシコ国立自治大学で映画と哲学を専攻し、1983年に短編で監督デビュー。ハリウッドデビュー作『リトル・プリンセス』が高く評価され、『天国の口、終わりの楽園。』ではベネチア国際映画祭脚本賞を受賞。アカデミー賞では『天国の~』で脚本賞、『トゥモロー・ワールド』で脚色賞、編集賞の候補となり、監督賞候補は『ゼロ・グラビティ』が初めて。ゴールデン・グローブ賞での監督賞受賞と、世界的な大ヒットが追い風となるか。
主な監督作-
トゥモロー・ワールド(2006)
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004)
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大いなる遺産(1998)
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リトル・プリンセス(1995)
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アレクサンダー・ペイン『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
- 1961年2月10日生まれ
- アメリカ・ネブラスカ州出身
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の映画科で修士号を取得。『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』でアカデミー賞脚色賞にノミネートされ、新進監督として注目される。以後、発表する作品はいずれも高い評価を獲得。アカデミー賞では、『サイドウェイ』と『ファミリー・ツリー』で脚色賞を受賞し、両作品では監督賞候補にもなっており、今回でノミネートされるのは3度目となる。監督賞受賞も時間の問題といった状況だ。
主な監督作-
ファミリー・ツリー(2011)
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サイドウェイ(2004)
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アバウト・シュミット(2002)
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ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!(1999)
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スティーヴ・マックィーン『それでも夜は明ける』
- 1969年10月9日生まれ
- イギリス・ロンドン出身
大学在学中に映画を作り始め、卒業後は彫刻家、写真家としても活動し、イギリスの美術賞ターナー賞を受賞するなどアーティストとして高い評価を得る。2008年の長編映画デビュー作『ハンガー / Hunger(原題)』で、カンヌ国際映画祭カメラドールに輝き、続く長編第2作『SHAME -シェイム-』は、ベネチア国際映画祭(男優賞)ほか、世界各国の賞を受賞。第3作目『それでも夜は明ける』でアカデミー賞初のノミネーションにして、受賞の期待が高まる。
主な監督作-
SHAME -シェイム-(2011)
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ハンガー / Hunger(原題)(2008)
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デヴィッド・O・ラッセル『アメリカン・ハッスル』
- 1958年8月20日生まれ
- アメリカ・ニューヨーク州出身
短編映画を経て、1994年の長編初監督作でインディペンデント・スピリット賞ほかを受賞。続く『アメリカの災難』でも同賞候補になり、注目を浴びる。その後、『スリー・キングス』『ハッカビーズ』など、寡作ながら監督作はいずれも話題に。アカデミー賞では、『ザ・ファイター』と『世界にひとつのプレイブック』に続き、監督賞候補となるのは3度目(『世界に~』では脚色賞候補にもなった)。今回は脚本賞にもノミネートされている。
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マーティン・スコセッシ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
- 1942年11月17日生まれ
- アメリカ・ニューヨーク州出身
ニューヨーク大学で映画を専攻。1968年『ドアをノックするのは誰?』で長編監督デビューし、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『タクシードライバー』以降は、ロバート・デ・ニーロと組んで『レイジング・ブル』『グッドフェローズ』など秀作を世に送り出す。世界各国の賞の常連で、アカデミー賞では6度目の監督賞候補となった『ディパーテッド』で悲願の受賞を果たした。8度目の候補となる今回で、巨匠の貫禄を見せるか。
主な監督作-
ヒューゴの不思議な発明(2011)
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ディパーテッド(2006)
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グッドフェローズ(1990)
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タクシードライバー(1976)