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コンペティション部門 - 作品紹介

第23回東京国際映画祭

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東京国際映画祭速報「東京国際映画祭2010」11月6日(土) 午後0:00~ WOWOW

コンペティション部門 - In Competition

『僕の心の奥の文法』
東京 サクラ グランプリ

『僕の心の奥の文法』
製作国:
イスラエル
監 督:
ニル・ベルグマン
出 演:
ロイ・エルスベルグ
ストーリー
1963年、イスラエル。11歳のアハロンの身長は3年前と同じまま。体のメカニズムに問題があるのかもしれないが、彼は精神的な成長すらも拒んでいた。その最たる理由は、身近な大人である両親のようになるのがイヤだったことなのだが、ほかにも……。
ここに注目!
映画『ブロークン・ウィング』で2002年の本映画祭でグランプリを受賞した監督の長編第2作目。本作はイスラエル在住の和平推進家で作家のデイヴィッド・グロスマン著「The Book of Intimate Grammar」の映像化で、すでにエルサレム国際映画祭で最優秀長編作品賞を受賞している。 本映画祭がインターナショナル・プレミア上映となる。

『一枚のハガキ』
審査員特別賞

『一枚のハガキ』
製作国:
日本
監 督:
新藤兼人
出 演:
豊川悦司大竹しのぶ六平直政
ストーリー
戦争末期。松山啓太は、ある兵士から「ハガキは読んだと妻に伝えてほしい」と一枚のハガキを渡される。そして終戦。生き残った啓太の家族は故郷を去っていた。一方、ハガキを書いた友子は、夫とその家族を亡くし、貧しい農家に一人きりになっていた。そこに、啓太がハガキを持ってやって来た。
ここに注目!
98歳の新藤兼人監督、2年ぶりの最新作。第2次世界大戦に服役したことから、これまでも戦争というテーマにこだわり続けてきた新藤監督が自らの経験を基に、兵役に取られ家族を失った家族の悲哀を描く。数々の名作の脚本を手掛け、心に残る作品を撮ってきた監督が「最後の映画」と言うだけあり、渾身(こんしん)の作品であることは疑う余地もない。本映画祭での上映が、ワールド・プレミアとなる。

『サラの鍵』
最優秀監督賞、観客賞

『サラの鍵』
製作国:
フランス
監 督:
ル・パケ=ブランネール
出 演:
クリスティン・スコット・トーマス、メリュシーヌ・マイヤンス
ストーリー
パリ在住のアメリカ人ジャーナリスト、ジュリアは1942年に起こったユダヤ人の強制連行について調べるうちに、当時10歳だった少女サラに起きた痛ましい出来事を知ってしまう……。
ここに注目!
ストーリーの背景となるのは、ナチス占領下のパリ。劣悪な衛生状態の室内競輪場へと強制連行され、ガス室へと送られたユダヤ人たちの実話を基に創作された小説を映画化した意欲作。映画『イングリッシュ・ペイシェント』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたクリスティン・スコット・トーマスが、アメリカ人ジャーナリストにふんしている。本映画祭がアジアン・プレミア上映となる。

『ブッダ・マウンテン』
最優秀女優賞(ファン・ビンビン)、最優秀芸術貢献賞

『ブッダ・マウンテン』
製作国:
中国
監 督:
リー・ユー
出 演:
シルヴィア・チャンファン・ビンビンチェン・ボーリン
ストーリー
ディン・ボー、ナン・フォン、太っちょの3人は親に反抗して大学には行かず、京劇の元歌手チャンの家に居候することに。3人がチャンの秘密を知ってしまったことから、予期せぬ出来事を招いてしまい……。
ここに注目!
長編監督作3作品のすべてが世界三大映画祭で上映され、前作『Ping guo』(原題)が2007年のベルリン国際映画祭コンペ部門に選ばれた中国の女性監督リー・ユー。日本でも人気の高いファン・ビンビンやチェン・ボーリン、ベテランのシルヴィア・チャンが出演し、若者たちの成長のしるしをスクリーンに刻む。本映画祭がワールド・プレミア上映となる。。

『鋼のピアノ』
最優秀男優賞(ワン・チエンユエン)

『鋼のピアノ』
製作国:
中国
監 督:
チャン・メン
出 演:
ワン・チエンユエン、チン・ハイルーチャン・シニョン
ストーリー
鉄工場で働くチェンは、妻から離婚を言い渡される。娘はピアノを与えてくれる方について行くと言うが、チェンにはそんなぜいたくなものを買う余裕がない。娘の望みをかなえるためにチェンが考え出したアイデアは、鋼のピアノを手作りすることだった。
ここに注目!
映画『猟奇的な彼女』『僕の彼女はサイボーグ』などのアジアを代表するヒットメーカー、クァク・ジェヨンが製作総指揮を務めるハートウォーミングな家族ドラマ。一介の労働者の音楽への情熱と家族への愛、友情をつづっていく。メガホンを取るチャン・メンは、2007年に『Lucky Dog』で監督デビューした中国映画界の新鋭。本映画祭での上映がアジアン・プレミアとなる。
『海炭市叙景』
製作国:
日本
監 督:
熊切和嘉
出 演:
谷村美月竹原ピストル加瀬亮
ストーリー
冬の海炭市。家業のガス屋を継いだ晴夫は、新事業がうまくいかず、イラ立つ日々を過ごしている。晴夫は前妻が産んだ息子のアキラを連れて、元同級生の勝子と再婚したが、勝子は晴夫への不満からアキラを虐待していた。
ここに注目!
ぴあフィルムフェスティバル出身者で代表作に映画『ノン子36歳(家事手伝い)』がある熊切和嘉監督が、北海道函館市出身の作家・佐藤泰志の同名作品を映像化。架空都市・海炭市に暮らす人々を映し、地方の町で生きる現実や生きる意味を描いた群像劇。本映画祭がワールド・プレミア上映となる。

『ビューティフル・ボーイ』

『ビューティフル・ボーイ』
製作国:
アメリカ
監 督:
ショーン・クー
出 演:
マイケル・シーンマリア・ベロムーン・ブラッドグッド
ストーリー
離婚の瀬戸際にあったビルとケイトは、18歳の息子が通う大学で起きた銃乱射事件をニュースで知る。愛息の訃報(ふほう)とともに警官から夫妻に告げられたのは、あまりにも衝撃的な事実だった……。
ここに注目!
映画『クィーン』のマイケル・シーンと『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のマリア・ベロが苦しみに対峙(たいじ)する両親を熱演、家族のあり方を問い直す。ショーン・クー監督の長編デビュー作ではあるが、本作は先のトロント国際映画祭では国際批評家連盟賞DISCOVERY部門に輝いており、本映画祭がアジアン・プレミア上映となる。

『ブライトン・ロック』

『ブライトン・ロック』
製作国:
イギリス
監 督:
ローワン・ジョフィ
出 演:
サム・ライリーヘレン・ミレン、アンドレア・ライズボロー
ストーリー
1964年、英国南部の行楽地・ブライトン。不良少年のピンキーはどんな暴力も厭(いと)わない無法者。ある時、仲間と人を殺(あや)めてしまうが、その現場をウエイトレスのローズに目撃されてしまう。ピンキーはローズの口封じを試みるが……。
ここに注目!
原作は英国作家グレアム・グリーンの同名小説で、本作が2度目の映画化となる。ローワン・ジョフィ監督にとっては映画監督デビュー作だが、彼にはドラマの脚本・演出、映画『28週後…』脚本担当の経験がある。舞台を1930年代から1960年代に翻案し、善と悪を主軸にした愛と復讐(ふくしゅう)の物語。本映画祭がアジアン・プレミア上映となる。

『フラミンゴNO.13』

『フラミンゴNO.13』
製作国:
イラン
監 督:
ハミド・レザ・アリゴリアン
出 演:
モハマド・タギ・シャムス・ランガルディ、ラスール・ユーナン
ストーリー
イラン山間部の村。追放されて、社会とは隔絶した場所で日々を送るSoleyman。彼は「血だらけのくちばしを持つフラミンゴを見たと」語る。そして、それが事実だと命懸けで立証しようとするが……。
ここに注目!
イランの学者と詩人をキャスティングした意欲作。出演者で詩人のラスール・ユーナンの脚本を映像化。抑圧に対して人間が抱く不満を、幸せを象徴するフラミンゴで表現。物語の鍵を握る人物を演じたモハマド・タギ・シャムス・ランガルディも学者で詩人だが、劇団員だった過去を持つ。本映画祭がワールド・プレミア上映となる。

『一粒の麦』

『一粒の麦』
製作国:
ルーマニア、セルビア、オーストリア
監 督:
シニツァ・ドラギン
出 演:
ムスタファ・ナダレヴィッチ
ストーリー
二人の中年男がドナウ川で出会った。その一人はルーマニア人で、コソボで売春を強要されている娘を捜そうとしていた。もう一人はセルビア人で、ルーマニアで事故死した息子の亡がらを捜していた。そんな二人の父親に、船頭は200年前の伝説を語り始める。
ここに注目!
ユーゴスラビアで生まれ、ルーマニアで映像制作を学んだシニツァ・ドラギン監督は、報道カメラマンとしてトムソン・ロイター通信社に勤務。前々作の映画『神の口づけ』はロッテルダム国際映画祭でタイガー・アワードを受賞し、長編3作目のなる本作では、東欧の有名俳優陣を起用した。本映画祭がワールド・プレミア上映となる。

『隠れた瞳』

『隠れた瞳』
製作国:
アルゼンチン、フランス、スペイン
監 督:
ディエゴ・レルマン
出 演:
フリエタ・シルベルベルク、オスマル・ヌニェス
ストーリー
1982年3月、アルゼンチンのブエノスアイレス。エリート養成学校の指導主任である23歳のMaritaの信条は、何事も正しくであり、校内のすべての事柄に対し常に目を光らせていたのだが……。
ここに注目!
長編初監督作品『ある日、突然。』でロカルノ国際映画祭銀豹賞に輝いた新鋭ディエゴ・レルマン監督の最新作。監督独自の視点が生かされた本作には、深く激しい男女の愛を描いた映画『失われた肌』マルタ・ルボスも出演している。本作は、世界から才能を発掘するサンダンス・NHK国際映像作家賞2009のラテン・アメリカ部門受賞作品(そのときは『風紀員』という邦題だった)。本映画祭がアジアン・プレミア上映となる。

『わたしを離さないで』

『わたしを離さないで』
製作国:
イギリス、アメリカ
監 督:
マーク・ロマネク
出 演:
キャリー・マリガンアンドリュー・ガーフィールドキーラ・ナイトレイ
ストーリー
外界から完全に隔絶され、田園地帯にひっそりとたたずむ寄宿学校で共に育ったキャシー、トミー、ルースの3人。彼らは、特別な存在としてこの世に生を受けたことから数奇な運命に翻弄(ほんろう)されていく。
ここに注目!
カズオ・イシグロのSF要素を含んだ同名小説を基に、映画『ストーカー』以来8年ぶりの新作を発表したマーク・ロマネク監督。映画『17歳の肖像』のキャリー・マリガンや、新スパイダーマン役のアンドリュー・ガーフィールドといった注目の若手を起用した恋愛劇。日本のわび・さびの概念を取入れた演出で、本映画祭がアジアン・プレミア上映となる。

『小学校!』

『小学校!』
製作国:
スペイン
監 督:
イバン・ノエル
出 演:
フランシスコ・アルフォンシン、ホセ・ホアキン・メナ=ベルナル・ルエダ
ストーリー
大学でファインアートを教える資格もあるほどの教師ホセ・マリアだが、美術教師として小学校に赴任することに。騒がしい生徒たちに戸惑いつつも、無限の創造性をもつ子どもたちが、ホセ・マリアの新しい人生の道しるべとなる。
ここに注目!
スペインのインディペンデント映画界で活動するカナダ人のイバン・ノエル監督は、デビュー作『En tu ausencia』(原題)がバンクーバー国際映画祭で、2作目『Brecha』(原題)がシンガポール国際映画祭で上映され、今まさに活躍が期待される注目株。長編3作目の本作の製作にあたり、監督自らが児童にアートを教えた経験を脚本に生かし、ドキュメンタリータッチのドラマに仕上げた。今回、日本でワールド・プレミア上映を飾る。

『そして、地に平和を』

『そして、地に平和を』
製作国:
イタリア
監 督:
マッテオ・ボトルーニョ、ダニエレ・コルッチーニ
出 演:
マウリツィオ・テセイ
ストーリー
元囚人のマルコは妻子に見放され、再び旧友たちとドラッグ売買に手を出してしまう。一方、ファウスティーノたちはドラッグで時間を紛らしていた。そして、ソニアは裏賭場(とば)で働いている。ある日、ささいなアクシデントが火事を招き……。
ここに注目!
イタリアの新人監督、マッテオ・ボトルーニョとダニエレ・コルッチーニのコンビによる、長編デビュー作となる人間ドラマ。ローマ近郊の町を舞台に、暴力と貧困、絶望にさらされる若者たちの姿を描きながらも、「社会問題というより世界の大きな都市にある孤独についての物語」だと監督たちは語る。今回、本映画祭がインターナショナル・プレミア上映となる。

『ゼフィール』

『ゼフィール』
製作国:
トルコ
監 督:
ベルマ・バシュ
出 演:
シェイマ・ウズンラル
ストーリー
思春期の少女ゼフィールは田舎の祖父母の家で夏休みを過ごしていた。活動家の母親は不在がちで、ゼフィールは母の愛に飢え、思春期特有の不安定な状態にあった。そして、母親への切望を現実で扱うことができず、夢の中に逃げ込むようになってしまう。
ここに注目!
今年のベルリン国際映画祭金熊賞をはじめ、近年の国際映画祭で注目を集めるトルコ映画。そんなトルコから、田舎を舞台にしたみずみずしく繊細なヒューマン・ドラマが登場。本作は、女性監督ベルマ・バシュの長編デビュー作で、カンヌ国際映画祭短編コンペティション部門で上映された『Poyraz』(原題)の後日譚(たん)を描く。本映画祭がアジアン・プレミア上映となる。
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