■ ディカプリオにとっての『タイタニック』
『アビエイター』で伝説的な大富豪のハワード・ヒューズを演じ、その迫真の演技が大好評のレオナルド・ディカプリオ。1997年に公開された『タイタニック』で大ブレイクし、トップ・スターとしての座を確実なものにした彼は「『タイタニック』の成功はキャリアにとってプラスになった作品」だと認めていた。しかし、最近イギリスの雑誌で『タイタニック』でディカプリオが「世界の王者だ!」叫ぶ印象的なシーンが"映画の中の安っぽいシーン"のナンバーワンに輝いてしまい、アカデミー賞11冠の実績を持つ『タイタニック』の評判はいまさらながら、がた落ち。それを知ってか知らずか、ディカプリオ自身も最近のインタビューでは「当時『タイタニック』と『ブギーナイツ』どちらに出演するかを迷ったんだ。僕は選択を間違えたようだ」と出演を後悔しているような発言をした。
■モデル系の美女好き
『タイタニック』の記録的大ヒットによりあっという間にハリウッドのトップ・スターに登りつめたディカプリオには取り巻きも増え、夜な夜なパーティにくり出す日々が続いた。トップ・スターになりたての彼は無防備で、パーティで騒ぐ姿や女性とのデート写真が無数のゴシップ誌に掲載され始めた。うわさになった女性たちは数多くいるが、興味深いことにディカプリオの好みは一貫していて、ズバリ
"モデル系の美女好き"。まだブレイク前のパリス・ヒルトン、下着モデルだったクリスティン・ザング、バネッサ・ハイデン、アンバー・バレッタなど美女が勢ぞろい。そんな彼がここ5年近くもステディな関係を続けているのは、モデルの"ジゼル"。ブラジル出身の24歳で、身長178センチ、スリーサイズは88-59-88のスーパーボディの持ち主。最近では『TAXi』のハリウッド・リメイク版『TAXI
NY』に出演し本格的な女優デビューを果たした。ディカプリオは彼女の写真をいつも持ち歩いているほどぞっこんで「今までの恋人とは違う」と公言してはばからない。交際1年目にしてジゼルが「レオがひざまずいてプロポーズしてくれたわ」と早くも婚約を発表したが、その後「イタリアで挙式か!?」と騒がれたかと思うと破局説が流れるなど、お騒がせカップルとして現在に至る。
■ 共演女優には人気なし
モデルにはモテモテのディカプリオだが、共演女優にはその魅力が伝わらないようだ。『ロミオ&ジュリエット』で共演したクレア・デインズは「彼から逃げられなくなるから、もう共演したくないわ」と、常に相手役にオファーされることに嫌気がさしていることを告白。ディカプリオから共演のラブ・コールを受けたフランスの女優ソフィー・マルソーは「あの子はまだ10代でしょ? 私には子供すぎるわ」と当時26歳だったディカプリオをばっさり。『ギャング・オブ・ニューヨーク』で共演したキャメロン・ディアスは「"ザ・スネイル(カタツムリ)"ってあだ名をつけたの」と役作りのため体重を増やしたディカプリオをからかっていた。
■本当は社会派?
自分の意思とは別に、常にゴシップ誌を賑わせてしまっているディカプリオだが、実はかなり政治的な活動や発言も多い。同時多発テロの際にはブラッド・ピットらと救済基金を募ったり、大統領選挙に参加するよう若者たちに呼びかけたりと、人気ものとして自分が与える影響力の大きさを自覚し、社会活動に役立てている。特に地球環境問題には熱心に取り組み、環境保護団体を支援する目的の基金を募り、自らの公式サイトを通じてファンに寄付を呼びかけたりもしている。最近では最優秀男優賞を受賞したゴールデン・グローブ賞のスピーチで「スマトラ沖地震の被災者へ寄付を!
」と支援を呼びかる姿が印象的だった。
■最新作は大ヒット香港映画のリメイク!
『アビエイター』の次に、ディカプリオの最新作として注目を浴びているのは『インファナル・アフェア』のハリウッド版だ。タイトルも『ザ・ディパーティド』(原題)に決定しており、監督はディカプリオと3度目のタッグを組むマーティン・スコセッシ。共演者は当初ブラッド・ピット、が予定されていたがマット・デイモンに決まった。ディカプリオはトニー・レオンが演じたマフィアに潜入する警察官役で、マットがアンディ・ラウの演じた、警察に潜入するマフィアの役を担当する。舞台を香港からボストンに移し、アイルランド系マフィアの闘争を軸に展開していく。そのほかの共演者にはジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグら主役級の俳優が集まり、早くも世界中の人々の注目を集めている。
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