アンブレイカブル (2000):映画短評
アンブレイカブル (2000)スーパーヒーロー映画の公開を待ちながら
スーパーヒーロー映画の公開が次々に先送りになった2020年春の今、それらを待ちながら改めて見直しておきたい、もう一つのスーパーヒーロー論がこれ。MCU第1作「アイアンマン」公開の8年前、2000年に公開。本作でヒーローの出現を切望する男を演じるのが、後にMCUでヒーローたちを集めてチームを結成するサミュエル・L・ジャクソンなのも、今見ると感慨深い。スーパーヒーローはなぜ生まれるのかという物語が、独自のヒーロー論でありつつ、普通の男がこれまでの人生に疑問を抱く"中年の危機"や、機能不全の家族の中で必死に自分の居場所を見つけようとする子供など、普遍的な人間ドラマにもなっているところが見もの。
この短評にはネタバレを含んでいます